札幌ぶらり散歩道 #4 『狸小路7丁目』

札幌幌市内ぶらり旅4回目です。
今回は狸小路(正式には狸小路商店街)についてです。
久々に歩いてみましたが、古い趣も残っていますが、新しい出店も多く随分と様変わりしている部分もありました。


狸小路は札幌市の中心部、南2条通りと南3条通りの中間に位置し、1丁目から7丁目までの延長約900mに渡る商店街です。

正式な住居表示は札幌市中央区南3条西○丁目なのですが、多くの方はその所在表示を親しみを込め狸小路○丁目と言っています。


その歴史は古く、今から134年前の明治6年(1873)、数件の商店・飲食店が建てられたのが始まりと言われています。


田舎育ちの私は、札幌へ出てきた際の買い物と言えば、ここ狸小路を外して考えることはありませんでした。

小さい頃テレビのコマーシャルで聴いたテーマソングがあります。

 狸小路のうた(※狸小路商店街ホームページより)

これを聴くと、狸小路は1丁目から8丁目と歌われています。

でも狸小路商店街は1丁目から7丁目となっていますし、名物のアーケードも同じく1丁目から7丁目までしかありません。

実は最初にアーケードが作られた昭和35年当時、大変な金額負担がかかるということで、8丁目会はアーケードの参加を辞退したため、7丁目がアーケードの終点となっているのです。

それから22年後の昭和57年老朽化したアーケード改築にあたり7丁目会はこの2代目アーケード設置に参加できず初代アーケードがそのまま残り、結果として資料的な役割を担うことになってしまいました。

いつからしか8丁目は狸小路から取り残される形になってしまったようです。


前回記事で札幌地下街のお話をしましたが、雪国札幌において雨や雪を気にすることなく買い物が楽しめる発想はすでにこの時代からあったようです。



今回はその中から「狸小路7丁目」を紹介します。



7丁目アーケード3丁目アーケード

↑【狸小路7丁目 アーケード(初代)】              ↑【狸小路3丁目 アーケード(2代目)】


左が7丁目に残る初代アーケードです。

参考までに、右側に2代目の3丁目アーケードを掲載します。

随分と時の流れを感じてしまいます。



7丁目商店街の中で私が一番足を運んだのはこのお店ではないでしょうか。



梅沢無線

↑【狸小路7丁目 梅沢無線電機株式会社札幌営業所】


趣味としてアマチュア無線をやっていた私としては電子関連のパーツ類を良く買いに来ていました。

この手のパーツ種類や在庫は北海道で一番揃っているお店だったと思います。


●梅沢無線電機株式会社札幌営業所
http://www.umezawa.co.jp/sapporo/index.html




そして、梅沢無線向かいにあったラーメンの名店をご存じの方も多いのではないでしょうか。





ラーメン一徹
↑【狸小路7丁目 ラーメン一徹】




現在の店名はラーメン一徹となっていますが、その昔は「ラーメン富公」でした。

おそらくラーメン通でこの名を知らない方はいらっしゃらないかと思います。

いつも多くのお客様が順番待ちし、一歩店内に入ると一切私語禁止です。

おしゃべりでもしようものなら店主から即刻退店を命ぜられる事もありました。

でもその怒号がラーメンファンの心をくすぐっていました。

私の学生時代の友人が道東に住んでおり、札幌へ出張に来る度必ずここを訪ねていました。

ラーメンはもちろん絶品で味に対するリピーターも多かったのですが、店主の個性的な人物像に惚れ通っていた方も多かったと思います。


実は店主の菅原富雄さんは札幌味噌ラーメンの開祖「味の三平」の創業者大宮守人氏からラーメンを学んだ方なのです。


しかし平成3年頃から体調を崩され、お店の方も開けたり閉めたりが繰り返されていました。
翌年それまで思わしくなかった体調がさらに悪化し平成4年天国へと旅立たれました。
心より冥福をお祈りしたいと思います。

その後新しい経営者が現れ店名も現在の名称となり営業が継続されています。

一度入って食べてみようとこの時立ち寄ってみましたが、昼の休憩時間のため閉まっていました。


あるラーメン通の方のブログによると、現在のお味は富公時代の70%程度と評価が書かれていました。
それが本当なのかどうかも確認したく、私も近日是非その味を試してみたいと思います。

(※先日の耳かき小町記事で、耳かき小町店主の方から紹介のお礼メッセージをいただきましたので、ラーメンを食べた後は「耳かき小町」へ立ち寄りたいと思っています。)






さて狸小路7丁目にはその他にも私の思い出の場所があります。

名曲喫茶ウィーン平和ビリヤード

↑【狸小路7丁目 名曲喫茶ウィーン】               ↑【狸小路7丁目 平和ビリヤード】

クラシックを聴かせてくれる、名曲喫茶ウィーン ・・・・そして平和ビリヤード ・・・・・

名曲喫茶ウィーンではお客様のリクエストによりレコードをかけてくれ、私は良くベートーベンの交響曲第8番を頼んでいた記憶があります。



いずれも狸小路の老舗名店です。


狸小路を歩くと何となく昔の自分を思い出してしまいます。




●さっぽろ狸小路商店街WEB
http://www.tanukikoji.or.jp/menu.html

■「狸小路(7丁目付近)」はこちらです。













それでは。

この記事へのコメント

  • しげる

    懐かしいねぇ・・・1980年から7年間南4西11に住んでまして、朝の通勤時に狸小路を地下鉄大通り駅まで歩いてました。
    富公に平和ビリヤードと「昭和」の時代だね!
    2007年10月31日 10:38
  • 温泉マン

    ●しげるさん
    ”「昭和」の時代だね!”・・・と語る歳になったって事ですね。

    狸小路にはそんな面影がまだまだ残っていました。
    2007年10月31日 13:12
  • nikumaru

    記事内容と関係の無い話です。
    私の現場近くの温泉ですが、11/1より1ケ月間限定で入浴料が600円から390円で利用できます。
    お近くにお寄りの際には、また利用してください。
    2007年11月02日 00:20
  • 温泉マン

    ●nikumaruさん
    貴重な情報ありがとうございます。
    最近の温泉はどこも銭湯料金と同じ390円のサービスが多くなってきましたね。
    利用する側としてはありがたい事です。

    来週、苫小牧の現場に打合せに行く予定でいますので、その際にでも立ち寄れたらと思います。
    2007年11月02日 00:27

この記事へのトラックバック