「日本海オロロンライン」石狩~留萌 #1 国道231号編

今回仕事で行った留萌方面の話題を数回に分けてお伝えします。
私の住む石狩から留萌方面へ行く際、高速道路を利用した道央道深川留萌道経由もありますが、距離的には国道231号を日本海沿いに北上するルートは時間的にも大差がないので良く利用しています。
このルートは通称「日本海オロロンライン」と呼ばれ、夏は多くの観光バスが通行する観光ルートにもなっています。


国道231号には苦難の歴史があります。

当時国道231号、石狩~留萌間には多くの未開通部分が存在していました。

札幌を出発しまもなく石狩市(当時は石狩町)にさしかかります。

石狩市は名前の通り北海道の母なる川である石狩川河口に位置する町です。
国道231号は当時の石狩町(現、石狩市)本町地区と八幡地区がここ石狩川で寸断されており、渡船(石狩渡船)を利用し人々の通行を確保していました。
その後1972年の石狩河口橋一部供用開始まで随分と不便を強いられていました。
この橋の開通により川を挟んだ両岸の交通は飛躍的に向上しました。

北海道ではこのように国道や一部地方道で渡船が交通手段の一部として利用されていた地域が多くあり、今では一部にその面影を残すのみとなりました。


夏は快適なドライブウェイですが、冬の道路事情は一変します。

北海道では冬に良くみかける道路施設です。

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↑【国道231号 石狩市厚田区 防雪柵】

雪を防ぐ目的もありますが、その風を利用し路面上の雪を吹き飛ばします。





私が現在住んでいる石狩市は平成17年10月1日、厚田村、浜益村と合併し南北67kmの細長い新生石狩市となりました。

南端である石狩市花川南地区から北端の浜益区雄冬地区迄は車で1時間以上の距離があります。


旧厚田村(現、石狩市厚田区)に恋人の聖地といわれる厚田公園展望台があります。

高台に位置し、夏はさわやかな風を感じる事ができる場所ですが、冬の今はこのように雪に覆われた寂しい情景になっています。

恋人の聖地国道看板恋人の聖地看板
↑【石狩市厚田区 恋人の聖地】

夏は恋人同士で賑わう聖地も冬はこのような状態です。

しかし、愛があればこの程度の雪は・・・・
でも無理して遭難しないようご注意下さい!!






スキー場頂上
↑【石狩市厚田区 恋人の聖地】

恋人の聖地は写真に見えるスキー場の頂上付近にあります。





さて、この石狩市厚田区から難読地名を2つ出題させていただきます。

何と読むでしょうか?(正解は記事の最後にお伝えします)


●第1問
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↑【石狩市厚田区 安瀬】

ここ石狩市厚田区にある「安瀬」は何と読むでしょうか?





●第2問
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↑【石狩市厚田区 濃昼】

ここも先程と同じ石狩市厚田区にあります。「濃昼」は何と読むでしょうか?










石狩市厚田区を過ぎると石狩市浜益区に入ります。


送毛標識
↑【石狩市浜益区 送毛(おくりげ)地区】

かつて国道231号はこの標識の案内にある送毛地区を通るルートでした。
旧浜益村市街(現、石狩市浜益区市街)へは写真奥にある山中を越えるルートでした。
道路は砂利道の悪路で幅員も狭く、転落事故も多く発生した交通の難所でした。
もちろん冬期間通行止となっていました。

その後、1976年に送毛トンネルが開通し通年安全に浜益市街地区へ往来できるようになりました。

※送毛トンネルは開通当初直線で掘削されましたが、その後土圧によりトンネル中間付近が1m近くズレています。
実際走行するとそのズレがおわかりいただけます。







北海道の夏は短く、海水浴シーズンもほんの僅かとなっています。

国道231号は日本海沿いにあるため海水浴場も多く存在します。


浜益海浜公園
↑【石狩市浜益区 浜益海浜公園(川下海水浴場)】

暑い夏の日賑わう海水浴場も冬は何とも寂しさが漂っています。





次回は、国道231号が最終的に1992年10月通年開通するまで「陸の孤島」と言われた雄冬(おふゆ)地区界隈の話を書きたいと思います。
雄冬は高倉健主演の映画「駅(ステーション)」の舞台にもなった場所です。







※難読地名の正解です。

●第1問 「安瀬」→やそすけ

安瀬橋

近くにある橋名標で確認させていただきます。





●第2問 「濃昼」→ごきびる

濃昼地名標









それでは。