網走・北見方面から旭川・札幌方面へ行く場合、以前は距離的に短い国道39号を利用する方が多かったのですが、途中にある石北峠は急勾配・急カーブが続き、特に冬期間はスリップ事故が多発する危険地帯でした。
その後旭川(正確には比布町)から、白滝・丸瀬布・遠軽を経由し紋別へ至る旭川紋別自動車道が計画され、並行してあった国道333号のバイパスとして多くの方が利用する路線となりました。
利用者が多いのは、国道333号にあった北見峠を通る事もなく、高速道路規格で整備された道路を現在無償で通行可能となっているからです。
したがって現在、遠軽、丸瀬布、白滝から旭川・札幌方面へは白滝ICから旭川紋別自動車道を利用する方が多くなっています。
その旭川紋別自動車道は、未開通であった上川天幕出入口IC~浮島IC間、白滝IC~旧白滝出入口間が2009年度中に開通予定です。
これにより、札幌・旭川から道央自動車道を経由し丸瀬布まで開通する事になります。
かつては国道333号を北見峠を経由し上川に至っていたのですが、旭川紋別自動車道の開通以来、国道333号を利用する人はめっきり減ってしまいました。
地域住民にとっは大都市圏との時間的距離が短縮され便利になりますが、逆に大きな問題点も生じます。
今まで一般国道を利用していた車の多くは高規格道路利用へ移るため、国道周辺にあった商店街等の疲弊化が進行するのです。
俗にいうシャッター通りになってしまうのです。
私もそんな通過車両の一台になるのですが、今回はこの先にある秘境駅への立ち寄りと付近探索のため国道333号を利用してみます。
白滝市街より3km少々走行すると目的の駅である「上白滝駅」入口に到着します。
↑【上白滝駅】
国道に駅入口を示す標識があります。
国道に駅入口を示す標識があります。
↑【上白滝駅】
国道から少々奥まったところに駅舎があります。
国道から少々奥まったところに駅舎があります。
↑【上白滝駅】
今、走って来た白滝市街方面です。全く交通量がありません。
今、走って来た白滝市街方面です。全く交通量がありません。
駅入口に一軒のお店がありました。
↑【上白滝駅】
何やらご縁ある名前のお店です。
何やらご縁ある名前のお店です。
さて、駅舎方面へ向かいます。
↑【上白滝駅】
木造の歴史ある駅舎です。
木造の歴史ある駅舎です。
駅舎内へ入ってみます。
↑【上白滝駅】
除雪用具が置いてあるあたり、北海道の駅であることを感じます。
除雪用具が置いてあるあたり、北海道の駅であることを感じます。
さて、ここは通称秘境駅と呼ばれる駅です。
その秘境度は全国27位です。
(詳細は牛山隆信氏の秘境駅ランキングをご覧下さい)
国道のすぐ近くにあるため、周辺環境からすればあまり秘境性を感じないかもしれません。
でも、ここの駅の時刻表をご覧下さい。
↑【上白滝駅】
列車時刻表です。
列車時刻表です。
これを見て一瞬驚かれた方もいらっしゃるかと思います。
1日に上下各1本しか停車しません。
これってある意味最低限の停車本数ですね。
そもそも1本も停車しないのであれば駅が存在する必要がありませんので・・・
秘境駅と言えば必ずと言って良い程、存在している物があります。
↑【上白滝駅】
駅ノートです。ここを訪れた方々の思い出が綴られています。
駅ノートです。ここを訪れた方々の思い出が綴られています。
さて、ホームへ出てみましょう。
↑【上白滝駅】
かつてこの出入口にて国鉄職員が改札業務を行っていた時代があったのですね。
かつてこの出入口にて国鉄職員が改札業務を行っていた時代があったのですね。
↑【上白滝駅】
駅舎裏の様子です。
駅舎裏の様子です。
そして駅へ来たら・・・
「駅名標」ですね。
↑【上白滝駅】
ここ上白滝駅の下りの隣駅は白滝駅でその駅間は3.3kmですが、上りの隣駅である上川駅までの駅間は何と34.0kmあります。
以前は途中に奥白滝駅、上越駅、中越駅、天幕駅がありましたが、いずれも廃止となってしまいこのような駅間になってしまいました。
この駅間34.0kmは日本の鉄道在来線において2番目に長い距離になります。
では一番はどこでしょうか?
当ブログでも過去に記事になっていますが、皆さんおわかりになりますか?
答えは記事の最後に・・・
↑【上白滝駅】
こちらは遠軽・北見・網走方面です。
朝7時4分にこちら方面唯一の列車が停車します。
こちらは遠軽・北見・網走方面です。
朝7時4分にこちら方面唯一の列車が停車します。
↑【上白滝駅】
こちらは上川・旭川方面です。
夕方17時8分にこちら方面唯一の列車が停車します。
こちらは上川・旭川方面です。
夕方17時8分にこちら方面唯一の列車が停車します。
こうした駅の利用者は、駅近くに住む高校などへの通学者もしくは通院する高齢者の利便性を考慮し運行している場合が多いのですが、果たしてここはどうなのでしょうか。
確かに秘境駅と言われますが、駅周辺には数軒の民家がありますし、交通量は極端に少ないですが立派な国道も走っています。
ただ、ホームに立っていると静寂さが漂っており山奥の駅を感じます。
停車する列車は1日2本ですが、通過する列車は停車するもの以外10本あります。
そのうち8本は特急列車です。
網走・北見と旭川・札幌を結んでいます。
最近はその利用者も高速バスに奪われ苦戦しているようです。
私は列車が好きなので札幌から北見・網走方面へは特急列車を利用していました。
でも、利便性を考えると最近は車での移動が主となりました・・・

そしてここ上白滝駅周辺は豪雪地帯です。
夏の風景とは一変します。
冬の様子は、秘境へ行こう(牛山隆信氏)の下記サイトをご参照願います。
http://hp1.cyberstation.ne.jp/hikyoueki/kamishirataki.htm
ホームに立っていると列車接近を知らせる警報音が鳴り始めました。
■ 上白滝駅(特急オホーツク6号通過)■
●「上白滝駅」 ※wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%99%BD%E6%BB%9D%E9%A7%85
■「上白滝駅」はこちらです。
※駅間日本一(在来線)は、JR石勝線の新夕張駅~占冠駅間の34.3kmです。
ちなみに新幹線を含むと、米原駅~京都駅の68.1kmが駅間日本一です。
それでは。
この記事へのコメント
永江聡
特急オホーツクが走る
温泉マン
木のまくら木・・・
そう言えば少なくなりましたね。