しかし、旧士幌線跡といっても士幌線が廃線となる前まで使用していた橋ではありません。
糠平湖は昭和30年に発電用ダム建造の際にできた人造湖です。
このダム建設により士幌線は新しいルートに切り替えられ、タウシュベツ橋梁はその役目を終えたのですが、新線移行後も撤去されることなく今日に至っています。
以前はこちらの林道から4km先にあるタウシュベツ橋梁近くまで車で行くことができました。
しかし、近年このタウシュベツ橋梁を訪れる人が急増し橋へ向かう林道で路外逸脱などの事故が発生し、その後も重大事故発生が懸念されることから、一般車両の通行が禁止となりました。
したがって、現在タウシュベツ橋梁を見学する方法として次の4つが挙げられます。
1.国道273号線沿いの「タウシュベツ展望台」から見る
2.NPOひがし大雪自然ガイドセンター主催の「アーチ橋見学ツアー」を利用する。
3.国道273号線からタウシュベツ川橋梁までの林道4kmを徒歩で行く。
4.北海道森林管理局十勝西部森林管理署東大雪支署に事前申請の上、林道のゲートの鍵を借りて車で通行する。
今回は上記1番の方法で見学する事にします。
国道273号沿いに「タウシュベツ展望台入口」を示す案内標識があります。
国道沿いに駐車帯がありますので車をそこに駐車します。
駐車帯脇を湖の方向へ入って行きます。
途中、士幌線跡を横断します。
しばらくすると湖が見え案内板があります。
やや遠方に橋が見えますが、その勇姿をここからでも十分見ることができます。
この日も札幌から来られたという団体さんと、兵庫県姫路市からキャンピングカーで40日間北海道に滞在されるというご夫婦が来られていました。
もっと間近で橋を見学されたい方は、NPOひがし大雪自然ガイドセンターが実施している見学ツアーに参加されると良いでしょう。
■NPOひがし大雪自然ガイドセンター■
http://www.netbeet.ne.jp/~shizen/
この記事へのコメント
和友
数年前まで北海道にこんな橋があることは全く知りませんでした
まるでローマの遺跡のようですね
去年行ったときは完全に水没してました
見える時期もその年によって違うようですが・・・
北海道遺産に登録されているのにもかかわらず
劣化への対策は全くとられていないとか聞きましたが
このままだといずれ崩壊してしまうんでしょうね
そうなる前に是非見ておきたいです
温泉マン
鉄道にしろ温泉(特に秘湯)にしろ、興味のない人にとっては無関心ですね。
しかし、それぞれに歴史があり秘湯の多くも開拓時代に発見された物も多く存在しますね。