北比布駅は比布町内にある4つの駅の一つで鉄道ファンには「秘境駅」として知られています。
私がお手伝いさせていただいている「パノ鉄本舗」の撮影で今年8月に訪問させていただきました。
比布(ぴっぷ)と聞き、もしかするとかつてのTVコマーシャル「ピップエレキバン」を思い出されて方も多いことと思います。
北比布駅訪問に際し、以前北海道活性化に従事する熱い人達の集まりでご縁をいただいた比布町役場の大西朝美さんの事を思い出しました。
その席で大西さんに
「比布町には鉄道ファンが注目している駅がありますね」
とお話させていただきました。
すると大西さんから
「えっ!そうなんですか。地元にいると気付かないものですね。今度比布に来られる事があったら連絡して下さいね」
との言葉をいただきました。
ということで遠慮なく連絡させていただくと「北比布駅」まで来ていただけることになりました。
現地で待っていた大西さんは、まるで新聞記者のスタイルでした。
何でも役場では町の広報誌担当もされているとのことで、町の出来事はこうしてカメラに腕章を着け取材に出掛けるそうです。
駅のパノラマ写真がどのようにして撮られるのか興味がおありのようで、カメラ担当者にいろいろと質問をされていました。
北比布駅の待合室は荒廃が激しく、町としてもこのままでは倒壊の恐れがあるため建て替えを検討しているとのことでした。
中へ入ると椅子もありません。
入口のドアもないため冬期間吹雪になると雪が待合室にそのまま吹き込んできます。
パノ鉄メンバーも建て替えに関していろいろとアイデアを出させていただき、今後出来うる限りの応援をさせていただく約束をさせていただきました。
パノラマ写真の撮影を終え駅ホームでパノ鉄メンバーと大西さんで記念撮影させていただきました。
集合写真では北比布駅周辺の様子がわかりにくと思いますので、その時撮影したパノラマ写真をご参照願います。
■「北比布駅」のパノラマ写真はこちらです。
http://www.panotetsu.com/jr_hokkaido/12_souya/08_kita-pippu/hq_kitapippu_tour/tour.html
※ここ「北比布駅」は「秘境駅」と呼ばれています。
http://hp1.cyberstation.ne.jp/hikyoueki/
「秘境駅」名付け親の牛山隆信さんのHPによれば、秘境駅とは「日本全国の鉄道路線に現存する、周囲に人家が少なく大自然の真っ只中にある駅」とあります。
ここ数年、こうした秘境駅がブームとなりテレビ番組でも良く紹介されるようになりました。
先日、牛山隆信さんと札幌でお会いし最近の秘境駅事情についてお話を聞かせていただきました。
その内容は牛山さんが広島へ戻られてからご自身のHP、ESSAY「秘境の観光化」と題して書かれていらっしゃいます。
私も最近、ローカル線の駅を利用した地域イベント等を計画していますが、牛山さんからその時お話いただいた事がすごく参考になり、また私が今後秘境駅にどのように接していかなければならいかについて大いなる気付きをいただきました。
仮に多くの方が「秘境駅」に押し寄せるような事になればそこはもう秘境駅ではありません。地域産業や経済の変遷、あるいは車社会の発展によりかつて賑わいをみせた駅が秘境駅と化していったのです。
牛山さんがESSAY最後に書かれている「秘境駅の観光化は、地元の“皆んな”が“本当に望んでいる”ならいざ知れず、決して部外者が手を加えるべきでないということだ。その結果がどうなろうと。」に全く同感です。そして今後秘境駅との接し方について自分なりに再度考えてみたいと思います。
牛山さん、ありがとうございました。またいろいろと相談に乗っていただけましたら幸いです。
2013年を振り返ると題し7回にわたりお伝えしてきました。
次回は2013年を1月から12月までの各月で、どこの温泉や鉄道を訪問したか一覧で整理してみたいと思います。
■「北比布駅」はこちらです■
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