2013年を振り返る6回目は「鉄道編」として「竜飛海底駅」と「江差線」をご紹介します。
ご承知の方も多いことと思いますが、「竜飛海底駅」は今年11月10日の運転を最後に見学者向けの停車を終了し来年3月14日で廃止となる予定です。
また、江差線の木古内-江差間も来年5月12日に廃止が予定されています。
どんなものでも無くなると聞くと一度見ておきたい、列車であれば乗ってみたい、訪ねておきたいと思うのが人の常です。
鉄道ファンの片隅にいる私は今年10月、JR北海道が所管する465駅全駅をパノラマ写真に収めるプロジェクト、「パノ鉄本舗」メンバーと共に旅立ったのでした。
http://www.panotetsu.com/
「竜飛海底駅」訪問は今回2度目で、最初の訪問は青函トンネル開業後の翌年(1989)4月でした。
海底駅見学列車も終盤は1日2本ある指定列車のいずれかを利用する事になります。私達一行は、青森発の列車に乗り海底駅見学後列車に乗車し函館にやって来るコースです。
先ずは函館駅からスーパー白鳥に乗車し青森駅まで移動します。
この列車では一旦竜飛海底駅を通過します。
青森駅到着後、東京から来たメンバー一人と合流し、再び海底駅見学の指定列車に乗車します。
1回の列車における見学者の定員は40名で、見学コースが廃止となる新聞報道があって以来、毎日満席が続いているようです。
竜飛海底駅に到着後、案内人の方の指示に従って行動します。
それぞれの見学時間を利用し、パノラマ写真班は撮影をしていきます。
多くの見学者がいらっしゃるので撮影も大変です。
その時撮影したのがこちらになります。
http://www.panotetsu.com/jr_hokkaido/07_kaikyou/03_tappi-kaitei/hq_tappikaitei_tour/tour.html
今回の竜飛海底駅見学が初めて訪ねた1989年の時と違っていたのは、斜坑ケーブルカーを利用し地上にある青函トンネル記念館を往復する事です。
http://seikan-tunnel-museum.com/
そしてこの青函トンネル記念館に行った際是非立ち寄りたい場所がありました。
それは世紀の大工事だった青函トンネル工事で尊い命を落とされた34名の方の慰霊碑です。
慰霊碑前で合掌させていただきました。
さて、地上での見学を終え再び列車に戻ります。
函館到着後は市内ホテルに宿泊し翌日の撮影に備えます。
開業当初はもう一つの海底駅である「吉岡海底駅」を見学する列車も運行されており、今になっては「吉岡海底駅」を訪ねる事ができなかった事が悔やまれます。
今とはなってはこの駅名標マグネットで我慢するしかありません(笑)
翌日は五稜郭駅をスタートし木古内駅までの江差線各駅を撮影します。
ちなみに渡島鶴岡駅-江差駅は既に撮影済となっています。
木古内駅の撮影を終え、少し足を延ばし「知内駅」の撮影に向かいます。
知内駅は道の駅しりうちに併設されており、一見すると駅の入口がどこにあるかわかりません。
道の駅にある観光物産館のお隣に駅入口があります。
「知内駅」は当初「新湯の里信号場」をして開設され、その後松前線の廃止にともない地元誓願駅として誕生しました。
しかし来年には旅客営業を廃止し再び信号場に戻る事になります。
知内駅撮影を終え、再び木古内駅に戻ります。
その後メンバーのご好意で私は木古内から江差まで列車に乗車させていただく事になりました。
木古内駅からは多くの鉄道ファンらしき方々が乗車されました。
他のメンバーの方は沿線から走行する列車を撮影する事になりました。
木古内駅、江差駅では記念きっぷ類の販売があり、窓口が大変混雑していました。
きっとこの状況は来年の廃止までずっと続くものと思います。
さてこうしたローカル線の廃止は財政上止むを得ない部分もあるかと思います。
廃止が決定しましたので、今後に向けた戦略を前向きに考えるのが良いでしょう。
専門家の話では新幹線開業後もこうしたローカル駅での乗降客はそれほど多くは望めないと予測しています。
私個人の考えでは、新幹線開業後三セク化される木古内-五稜郭間の列車に期待を掛けたいと思います。
全国各地のこうした鉄道では「移動手段」から「楽しむ空間」を演出し乗客を獲得している路線が多く存在しています。
北海道新幹線開業まであと2年と少々、多くの方の知恵を結集し新幹線と三セク列車の利用が向上するアイデアを検討いただけたらと願っています。
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