ここしばらくブログへの投稿がすっかり空いてしまっています。
私の本業はこれから5月に掛けて一年で一番忙しい時期を迎えます。
その準備や打ち合わせがここ最近毎日のように続いています。
さて言い訳はこの位にして、私は数年前から観光分野にも少し足を踏み入れ地域の方々と観光に関した取組のお手伝いをさせていただいています。
観光分野に関わるようになってからセミナーや勉強会に参加させていただく機会が多くなりました。
昨日も札幌圏広域組合主催の「専門研修」に参加させていただきました。
第1部として、「大阪に学ぶ!観光を通じた地域の価値の高め方」~オモロイ”まち歩き”で地域をプロデュース~と題し、大阪で地域に根差した着地型旅行商品を提供され成功を収められている株式会社インプリージョン代表取締役、小田切聡氏の講演がありました。
「大阪」という街は私も大好きなところで、そんな大阪でどんな取組をされているのだろと大変興味があったのですが、実は講演を聴いて観光素材(宝)の発見手法も興味がありましたが、そこに携わる方を無償ボランティアではなく有料の案内人を育て商業ベースに乗せている点です。
これには行政側の助成金などをほとんど使っておらず、旅行代理店等に対し「オモロイ”まち歩き”商品」として企画・販売しているのです。
小田切氏曰く、観光は「非日常」でなく「異日常」がキーワードとのことです。
この言葉、なんとも素敵な響きです。
私もこの言葉、是非今後使わせていただこうと思っています。
北海道では町おこし、地域活性化においてどうしても補助金などをあてにする場合が多いように思いますが、今回の講演では自前の取組手法を学ばせていただきました。
第2部は第1部で講演いただいた小田切聡氏と株式会社北海道宝島旅行者代表取締役である鈴木宏一郎氏による「まちの魅力がリアルに伝わる着地型観光」と題して「トークセッション」が行われました。
最近「着地型観光」という言葉を良く耳にしますが、実際それを効果的に実現するのは結構大変な事なのです。
「トークショー」では大阪と北海道の事例を交え、その取組のプロセスと現状について説明があり、実際、小田切氏はご夫妻で鈴木氏と一緒に石狩市へ赴かれ「やん衆料理の店でいくら作り体験と台鍋ランチ(3500円)」の地域旅ツアーを体験されました。
http://www.kouiki.chuo.sapporo.jp/taiken/index.html
今回、小田切氏ご夫妻にお越しいただいた石狩市は私が住んでいる町ですが、おそらく多くの方はこうした地域旅ツアーがあることは知らないことと思います。
トークショーの中で小田切氏は「いくらは大阪でも食べますがその製作過程が想像もつきませんでしたが、それが自分自身体験でき、醤油漬けだけでなく塩や味噌漬けもあるのに驚きました。一番美味しかったのは塩です」と感動された事をお話されていました。
考えてみたら私もいくらの「塩漬け」は知っていても「味噌漬け」は聞いた事も食べた事もありません。
こうした体験こそが「異日常」なんですね。
こうした観光に関する講演やセミナーに参加し成功事例や時には失敗事例をお聴きする事により私が今後地域観光に取り組む際、参考にさせていただく部分が非常に多くあります。
そしてさらに会場で講師の方と名刺交換させていただくばかりでなく、主催者の方や会場に来られている参加者の方とも名刺交換させていただいた事が、後日大きな人の繋がりをいただく事が多いように思います。
私にとって大変貴重な財産になっています。
「観光」と「人」とは表裏一体で、多くの方の意見を聴きまたは交換させていただく事が観光ではとっても重要だと言うことを改めて考えさせられています。
少子高齢化の日本、今後の成長戦略としてインバウンドを含め「観光」が重要なキーワードになってくると痛感しています。
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