昨日はeシルクロード大学という場で「温泉」に関して講話させていただきました。
eシルクロード大学は北海道大学名誉教授、青木由直先生が主宰される勉強会です。
http://esre.sblo.jp/
青木先生から講話の依頼をいただき過去の講座を担当された講師の先生を拝見し思わず「うっ!」と声を発してしまいました。
各業界で活躍されていらっしゃる著名人の方ばかりで、私如きがこのような場でお話させていただいても良いのかと自問自答しましたが、大変名誉ある機会ですのでお受けさせていただきました。
青木先生はeシルクロード研究工房・房主であり秘密結社「秘境」主宰者であります。
また最近ではJR北海道全駅のパノラマ写真を撮られている「パノ鉄本舗」代表でもあり、私は相談役として時々撮影にも同行させていただいています。
遠方の撮影時はご当地に宿泊する事も多く、その際その地域の温泉宿選びをさせていただいています。
そんなご縁から今回の温泉をテーマにした講話を「eシルクロード大学」の講座としてご依頼いただいたのだと思っています。
青木先生から
「温泉ソムリエとはなんぞや?」を含め、温泉ソムリエの観点から温泉について1時間少々お話しをお願いします
とのご依頼でした。
ということで、「温泉をもっと知ろう!!」という題目でお話させていただきました。
温泉に関しては過去に何度かお話させていただく事がありましたが、今回泉質や適応症を含め少し温泉に関する知識の奥深い部分も予定していますので、温泉ソムリエ協会遠間家元のご了解もいただき「温泉ソムリエ認定セミナー」で使用するテキストを元にお話させていただくこととしました。
私は今年5月、ニセコ町で開催された「温泉ソムリエ認定セミナー」で「温泉ソムリエ」の認定をいただき、その際テキストをいただいています。
しかし、今年7月1日、温泉の泉質や適応症について定めている「鉱泉分析法指針」が改訂され一部内容が変更となりました。
今年9月草津温泉へ行った際、サプライズで遠間家元とお会いし、「鉱泉分析法指針」改訂に伴い加筆修正された新しい「温泉ソムリエテキスト」をいただきましたのでそれに基づき今回の講話における泉質、適応症の部分をお話させていただくこととしました。
この場をお借りし、遠間家元に心より感謝申し上げます。
講話は午後6時よりサッポロファクトリー1条館にあります、札幌ユビキタス協創広場U-calaのセミナールームで実施されました。
セミナーというよりも大学のゼミと言った方が近いかも知れません。
当初1時間講話して30分ほど質疑応答を受けるというプログラムでしたが、時間が押してしまい1時間20分程の講話になり、その後質疑応答となりました。
今回講話の中で、温泉分析書や別表そしてORP分析(酸化還元電位)の読み方、そして源泉掛け流し、循環・ろ過、塩素剤投入などのお話をさせていただきました。
また温泉の効果の一つにあげられている「転地効果(心理効果)」は短期滞在の場合、私自身の経験から一番効果が大きいのではと感じています。
その後私が北海道を中心に一部道外のお薦め温泉をご紹介させていただきました。
・道北 5湯
・道東 21湯
・道央 17湯
・道南 11湯
・道外 10湯
これはあくまでも私個人としてのお薦めであって、万人がその温泉が好みとは限りません。
質疑応答では
「今はなき北湯沢にあったあの温泉旅館は最高でしたね」
とか
「源泉をあまり空気に触れさせず浴槽に投入しているのが良いとの話がありましたが、源泉温度が高く、湯もみして空気に触れさせ攪拌して温度を下げている場合の温泉鮮度は?」
とか
「ここの温泉は行かない方がいいですよという所があったら教えて下さい」
等と回答に詰まる鋭い質問もありました(笑)
世に「名湯」と言われる温泉が全国各地にありますが、今回この講話にあたり温泉ソムリエテキストを隅から隅まで読ませていただきました。
※温泉ソムリエ認定セミナーの時は正直あまり真剣に読んでいませんでした・・(^_^;)
そして良い温泉とはの結論が温泉ソムリエテキストに書かれていました。
遠間家元は温泉宿も経営されておられますし、全国各地の温泉を歩いた結果導きだされたお言葉かと思います。
正直、これは「名言」だと思います。
私自身お気に入りの名湯は自宅から遠いため、日頃は近くにある温泉銭湯で満足しています。
これも一理あるのだと思います。
今後も温泉に対しいろいろな知識を深めて行きたいと感じた一日でした。
講話にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
今回のお話が今後皆様の温泉歩きの参考になりましたら幸いです。
どうぞご自身お気に入りの温泉を見つけられますこと願っています。
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