今回は3つ目の「温泉観光士」についてお伝えします。
ここで「温泉観光士」資格について簡単にご説明させていただきます。
「温泉観光士」とは・・・
専門家による講師陣のもとに大学レベルの内容を平易に講義し、受講者が温泉学の総合的学習を踏まえて温泉の本質を理解し、観光・保養温泉地域の発展・活性化に寄与する実践力を身につけることを意図しています。講義・野外実習・試験からなり、試験合格者には「温泉観光士」の認定書が授与されます。
http://www1.m.jcnnet.jp/rsa2003/RSA7.html
という事で今年9月、「温泉観光士」の講座が実施される草津温泉まで出掛けてきました。
当初一人で出掛ける予定でしたが、美唄の熱血人Sさんが一緒に受講されることになりました。
新千歳空港でSさんと待ち合わせ羽田まで行きます。
合言葉は「空知の温泉活性化」です。
草津温泉へは新宿から高速バスを利用すると乗り継ぎなしで行けるのですが、今回はどうしても途中立ち寄りたい場所がありますので行きは電車を利用する事にします。
さらに特に急ぎ旅でもありませんので新幹線は利用せず在来線を使いたいと思います。
羽田空港から京急で品川駅まで行きJR線に乗り大崎駅でさらに湘南新宿ラインに乗り換え高崎まで向かいます。
新幹線を利用しない分、ちょっぴり贅沢にグリーン車を利用したいと思います。
大崎駅でSuicaグリーン券を購入します。
私はモバイルSuicaでグリーン券を購入です。
高崎で乗換渋川駅まで行きます。
そこで伊香保温泉行きのバスに乗車し、伊香保温泉に立ち寄りします。
http://www.ikaho-kankou.com/
同行のSさんは伊香保温泉は初めての訪問とのことで、名湯伊香保温泉を探訪し温泉地の実地見学をしたいと思います。
時間があまりないため温泉入浴は一ヶ所のみにさせていただきます。
立ち寄ったのは「伊香保温泉露天風呂」です。
http://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/onsen/rotemburo.html
渋川駅から乗車したバスは伊香保温泉バスターミナルに到着するのですが、そこから「伊香保温泉露天風呂」まで徒歩15分程度なのですが、伊香保温泉は坂の多い街ですので、温泉街を伊香保タウンバスというコミュニティバスが運行していますのでそれを利用したいと思います。
伊香保タウンバスの路線図はこちらです。
「伊香保露天風呂」近くのバス停は「湯元」になりますので、伊香保バスターミナルからタウンバス1号線を利用します。所要時間は5分です。
http://sys.busnet-gunma.jp/cgi-bin/search/timetable.cgi?itm_num=623
Sさんと一緒に「伊香保露天風呂」を堪能し、その後伊香保温泉名物の「石段」を散策します。
石段散策を終え再び路線バスで渋川駅へ戻ります。
実は伊香保温泉から草津温泉まで高速バスもあるのですが、今回はどうしても電車で行きたい理由があります。
それはJR吾妻線が八ツ場ダム建設に伴い経路変更となり川原湯温泉駅は新しい場所で開業となり現在の駅舎が廃止となるためどうしても川原湯温泉駅を撮影しておきたかったのです。
渋川駅から吾妻線に乗車し草津温泉玄関口である長野原草津駅まで向かいます。
途中川原湯温泉で列車交換の時間を利用して駅舎を撮影します。
駅舎撮影後は長野原草津口で下車し草津温泉行きのバスに乗車します。
私は5回目の草津温泉ですが同行のSさんは初めてですので、先ずは宿にチェックインしてその後湯畑散策と夜食に出掛けます。
今回3泊お世話になる「素泊まりの宿はなみづき」さんです。
夕食は伊香保温泉の帰り渋川駅前で中華料理を食べてきたのですが草津温泉に到着したら小腹が空きました。
湯畑散策と夜食を終え、せっかくですので「白旗の湯」に入った後、宿に戻ります。
翌朝からいよいよ「温泉観光士」の講座が2日半開催されます。
会場の草津町役場会議室へ入ると、いきなり声を掛けていただきました。
そうなんです、会場には温泉ソムリエの方が沢山受講されていてFacebookで繋がっていた方がお声を掛けてくれたのです。本当に温泉ソムリエの横の繋がりって素晴らしいですね。
「温泉観光士」は受講料が10,000円ながら講師陣の方々が温泉業界の重鎮の方ばかりで驚いてしまいます。
「温泉観光士」は温泉地域学会が認定する資格なのですが、会長は石川理夫さんで温泉業界では知らない人はいらっしゃらないことと思います。
その石川先生の講義を直接聞けるだけでも元を取った感じです(笑)
さらに温泉業界の重鎮である甘露寺泰雄先生から「温泉化学」の講義もありました。
とにかく講師陣の方々が凄い人ばかりなので受講する側も真剣にならざるを得ません。
勢いとは恐ろしいもので、何と石川先生と甘露寺先生にサインをいただきました。
石川先生曰く、甘露寺先生のサインは5万円の価値があるとの事です。
さっそくオークションに出品したいと思います(笑)
初日午前中の講義を終え会場の外に出るとサプライズが待っていました。
ナ、ナ、ナント、温泉ソムリエ家元の遠間さんがいらっしゃるではありませんか。
これは本当に驚かされてしまいました。
草津温泉では素泊まりの宿なので、昼食、夕食は外で食べる事になるのですが、先程ご紹介させていただいた通り温泉ソムリエの方が多く受講されていらっしゃるので皆さんとご一緒させていただくこととなりました。
初日午後の講義を無事終え、夕食は昼食をご一緒させていただいた方々とお好み焼きとたこ焼きのお店です。
こうして日本の名湯に来て、温泉仲間と一緒に食事ができるのは至福のひとときです。
今宵は宿にある温泉を堪能したいと思います。
さて、講座2日目の朝ですが、草津温泉に来てまだ宿以外の温泉では白旗の湯にしか入っていません。
日中は講座で身動きができませんので、早朝か夕方講座修了後でないと入浴できません。
ということで、講座2日目は早起きをして「西の河原露天風呂」へ向かいます。
http://sainokawara.com/
4/1~11/30までの期間は朝7時から営業しています。
草津での湯めぐりには「ちょいな三湯めぐり手形」がお得で便利です。
http://onsen-kusatsu.com/blog/santo.html
「西の河原露天風呂」入浴を終え、さらに「御座之湯」にも立ち寄りします。
http://gozanoyu.com/
「御座之湯」も早朝7時から営業しています。
朝、2ヶ所の入浴を終え、一旦宿へ戻りそれから2日目の講義へと向かいます。
二日目の昼食も受講生仲間の方とご一緒させていただきます。
そして明日は草津温泉を離れるため、今宵の夕食を講師の先生方とご一緒させていただけるお誘いをいただきました。
大変嬉しくありがたいことです。
二日目の講義を終え、夜の部オフ会までしばし時間があるので同行のSさんと草津名物「湯もみショー」を見る事にします。
その後「大滝乃湯」へと向かいます。
http://ohtakinoyu.com/
ここに「合わせ湯」という古くから草津に伝わる伝統の湯があります。
温泉の豊かな成分を水で薄めることなく、自然冷却して適温になるよう源泉浴槽を順々に巡ります。
一番湯から順に熱くなっていますので、ぬる湯から入って少しずつ体をならします。
これは他の温泉ではあまり見かけないので堪能させていただきます。
さて、そろそろオフ会の時間が迫ってきました。
温泉街にある居酒屋さんで講師の先生方を交え歓談させていただきます。
受講生の方で翌日が誕生日の方がいらっしゃたのでみんなでお祝いさせていただきました。
私から「温泉マンタオル」をプレゼントさせていただきました。
楽しい歓談を終え、湯畑前で記念撮影し、その後私と同行者のSさんで地蔵の湯へ向かいます。
地蔵の湯には誰もいなかったので二人でのんびりと入浴させていただきました。
その後宿に戻り爆睡となりました。
いよいよ講座最終日を迎えました。
早朝御座之の湯に入り講座会場へ向かいます。
講座最終日は、草津温泉を巡る「温泉学野外実習」を行いお昼前に修了試験となります。
草津温泉は5回目の私ですが、この野外実習で私の知らない草津を見させていただく事ができました。
最初に立ち寄った、草津町役場お隣にある「草津温泉資料館」は初めての立ち寄りでした。
http://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1226564470584/index.html
あと光泉寺にも初めて訪ねました。
この日は前日の天気とうってかわり最高のお天気でした。
光泉寺側から湯畑の景色が何とも素敵です。
温泉街の小路を通りながら歩く風情は最高ですね。
野外実習では草津名物時間湯について湯長さんから説明をいただきました。
これはとても貴重な体験でした。
約2時間の野外実習を終え、草津町役場の講座会場へ戻り修了試験が実施されました。
結果は全員合格ということで一安心です。
私と同行者Sさんは昼過ぎの高速バスで新宿へ向かいます。
草津バスターミナルで今回ご縁をいただいた温泉仲間の方と昼食をご一緒させていただきました。
バスターミナルでは皆さんの見送りをいただき都内へと向かいます。
今回は「温泉観光士」という資格取得のため草津温泉へやってきましたが、温泉も最高でしたが、講座で多くの温泉ソムリエの方々に出会えた事は私にとってはとても貴重な時間とご縁をいただきました。
素晴らしい温泉に入るのも「温泉」の楽しみの一つですが、「温泉」を通じて多くの仲間と会って温泉談義できるのはもっと素晴らしいことですね。
草津でご縁をいただきました皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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