「天北線」に思いを馳せて

先日、音威子府村に仕事で出掛けた際、音威子府駅にある「天北線資料室」に立ち寄ってみました。

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天北線は、かつて音威子府駅で宗谷本線から分岐し浜頓別町等を経て稚内市の南稚内駅で再び宗谷本線に接続していた延長148.9kmの長大路線でした。
しかしながら第2次特定地方交通線に指定され北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承後の1989年(平成元年)5月1日 に廃止となりました。
線名は、敷設されていた地域の旧国名、「天塩国」と「北見国」から採られています。

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そんな天北線資料室で懐かしい写真や展示物を眺めていると、鉄分を含む私の虫が騒ぎ始めました。

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ここは温泉と廃線跡、ダブルで楽しみたいとの欲が出て、音威子府から豊富温泉で入浴し、その後浜頓別を経由し国道275号を旧天北線跡を訪ねるという強行ルートを思い付いたのです。

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ざっとその距離、200kmです。


音威子府から豊富温泉「川島旅館」での行程については前回の記事でお伝えした通りです。
https://onsenmanhokkaido.seesaa.net/article/201503article_7.html



豊富温泉立ち寄り後は、道道84豊富浜頓別線を東へと走行します。

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途中、猿払村を通り浜頓別町へと入ります。

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この時期の浜頓別へ来たら是非立ち寄りたいのがコチラです。

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湖畔に環境省の「浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館」があります。

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入館無料ですので暖かい室内からコハクチョウを観察する事ができます。

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そして春はコハクチョウにとって恋の季節です。

お互いの愛を確かめ合うため互いの嘴を合わせる「ハッピーリング」が見られます。
http://www.town.hamatonbetsu.hokkaido.jp/d_sangyo/s_shokou/1463/


これを見ると幸せになれると言われています。
残念ながら私は今回見る事はできませんでした。



さてさて、次に浜頓別バスターミナルに向かいます。

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ここはかつて浜頓別駅があった場所です。

そしてここ浜頓別駅から北見枝幸まで興浜北線分岐駅でもありました。

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現在はバス転換され、稚内方面及び北見枝幸方面のバスがここから発着します。

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それでは浜頓別から音威子府までの旧天北線を走る国道275号に沿って走行してみたいと思います。


浜頓別から旧天北線2つ目の駅は「下頓別駅」でした。

現在は定住対策として外部から移住者にいろいろと特典をしているようです。

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この特典を利用されていらっしゃる方が多いことにちょっと驚きです。

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かつてこの界隈には多くの人が住んでいました。

ここには自動車学校が存在していました。

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しかし現在は自動車学校は廃校し公園として利用されています。




しばらく走行すると温泉の看板があります。

我が家も入浴経験のある温泉施設です。

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ここは宿泊も可能な「ピンネシリ温泉 望岳荘」があります。
http://pinneshiri-onsen.com/

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さらに走行し音威子府に近づくと「小頓別駅跡」に到着します。

現在はバス停として利用されています。

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かつて1970年(昭和45年)までは、北海道開拓のため建設された殖民軌道の一つであった歌登町営軌道が接続していました。


その車両は今も枝幸町歌登に残されています。

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北海道開拓の歴史は鉄道の歴史でもありますね。


私は鉄道ファンでもありますが、地域の歴史探訪ファンでもあります。


そういった意味では「鉄道」が地域にもたらした財産はとても大きく重厚性を感じずにはいられません。


新幹線に注目が集まるこの時代、地域鉄道にも熱い視線が必要と感じた今日この頃です。

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