温泉マンの温泉訪問備忘録シリーズ #23 「菅野温泉」

温泉巡りをしていると浴槽、脱衣室、休憩室あるいは駐車場で見知らぬ方と時々温泉談義に花が咲くことがあります。
こうした触れ合いも温泉巡りの楽しみの一つです。
温泉談義の中で北海道各地の温泉を訪ねているお話しをさせていただくと良く聞かれる事があります。


それは

「北海道の温泉でどこがお薦めですか?」



しかしこれは大変難しい質問なのです。


その理由は・・・・
(※順不同です。)

1.利用は宿泊か日帰りか。
2.宿泊の場合、その料金はどの程度をお望みか。
3.温泉(泉質)重視かそれともお料理重視か。(はたまたその両方か)
4.お住まいからその温泉迄の距離は?
5.マイカー(レンタカー)か公共交通機関利用か。
6.賑やかな温泉地か鄙びた一軒宿か。

etc...



上記条件などをお聞きしてお薦め温泉をご紹介させていただいてますが、総合的観点からお薦めさせていただく温泉として十勝管内鹿追町にある「菅野温泉」さんを良く紹介させていただいています。
http://www.kanno-onsen.com/


昔から

「菅野の湯で治らぬ病なし」

と言われる程の名湯でした。


北海道有数の名湯と言われていました。



我が家では1990年(H2)5月3日、菅野温泉を訪ねました。


菅野温泉へは道道85号鹿追糠平線から分岐し道道1088号然別峡線へ入り14km程山中へ入ります。
https://www.google.co.jp/maps/@43.220891,143.0368377,3a,75y,36.48h,82.66t/data=!3m6!1e1!3m4!1s5kjD8iUmRufwocpmAk-Lug!2e0!7i13312!8i6656


かつて菅野温泉と山田温泉(道道85号鹿追糠平線)を結ぶ町道然別峡峰越線が通じていましたが現在は通行止になっています。

画像


画像










当時道道85号鹿追糠平線分岐点から最初の7km程が舗装でしたがその先は菅野温泉まで砂利道でした。

現在は菅野温泉手前まで全線舗装されています。



菅野温泉の正式な入口は坂の上にあったホテル側玄関でしたが、日帰り利用客はこちらの入口から入る方が多かったように思います。

画像




当時ここは日本秘湯を守る会会員の宿でした。

画像




館内の浴槽について説明がありました。

画像



館内の浴槽にそれぞれ名前が付いていました。



その中で私が印象に残っているのが当時「クロレラの湯」と呼ばれていたこちらの浴槽です。

画像


クロレラの湯源泉は浴槽内足下で、ぷくぷくと湧き上がってきます。


源泉は地表で空気に触れるまでは還元性を保っています。

この還元性は人間の身体にとっても良くアンチエイジング効果が期待できます。

即ち、最高の温泉利用法は源泉口と浴槽湯口が近く源泉を極力酸化させないことにあります。

その点でこうした足下に源泉があるのは最高の還元性を誇るものです。



露天風呂もあります。

当時の菅野温泉は基本的に全ての浴槽が混浴でした。

画像



菅野温泉の浴槽はそれぞれ特徴的なものが多く大変素晴らしいのですが、浴槽の場所が離れているため日帰り利用の場合服の脱衣を繰り返すので面倒でこの時はあまりゆっくりできなかったので、この年の夏に宿泊で再訪しました。

当時の食事は全く記憶になかったのですがこれを見て少し思い出した感じがします。

夕食の様子です。

画像




浴衣の方が湯巡りに最適です。

画像




こちらは朝食の様子です。

画像





そして菅野温泉といえば、近くのユウヤンベツ川沿いにある無料露天風呂群が有名です。

当時菅野温泉で無料露天群マップを配布していました。

画像




こちらはキャンプ場近くにある「鹿の湯」です。

当時は菅野温泉宿泊者多くの方が浴衣姿で利用していました。

画像




そしてこちらが「ピラの湯」です。

「ピラ」とはアイヌ語で「崖」という意味です。

画像





こちらは「メノコの湯」です。

現在もメノコの湯は存在しますが、木枠が撤去されています。それは自然公園法の規定で国立公園内に於いて人工構築物の設置が原則禁止されたためです。

画像




さて、こんな素晴らしい菅野温泉ですが2008年12月から休業となりました。


その後かつて菅野温泉をこよなく愛し訪れていた大樹町の電気設備会社勝海電気、勝海敏正社長が温泉再開に向け関連会社である鹿追ホットスプリングスが買取、2014年8月19日(火)、リニューアルオープンとなりました。


この情報を聞き、温泉仲間に声を掛けたところ、平日火曜日にも関わらず10名近い温泉好きが集合することとなりました。


とは言え我が家から菅野温泉までは220km程あり、当日家を出るのには無理があります。

ということで前日の夜温泉近くで車中泊することとなりました。

画像



温泉達人の方々が久し振りに集合したので温泉談義にも花が咲きます。

私は現在乗っているのは通常のセダンタイプですが、こちらのお二人の車はアウトドア仕様になっており、何時でも温泉に出掛けキャンプや車中泊が可能な状態になっていらっしゃいます。

画像


美味しいコーヒーをご馳走になりました。




リニューアルオープン当日、温泉駐車場の様子です。

画像


リニューアルオープン初日としては思ったより車の数が少ないと思っていたら、後で来られた温泉仲間の方に聞くと、菅野温泉へ向かう道路途中で入場規制をしていたとの事でした。

やはり前日出発し車中泊したのは正解でした。



そしてオープン初日だった事もありセレモニーにも参加させていただきました。

画像





と言うことでリニューアルオープン初日、一番乗りさせていただきました。

画像



勝海社長様と記念撮影させていただきました。

画像




勝海社長様と温泉談義をさせていただくと

「源泉をご案内しましょうか?」

と言っていただき社長自ら源泉を案内いただきました。



とても感激でした。

画像



こちらはかつて旧クロレラの湯と言われ現在「イコロ・ポッカの湯」と言われる浴槽です。

画像



いずにしても源泉掛け流しの湯がとても素晴らしいですね。


最後は然別峡露天群へ移動して野湯を楽しみます。


雨が降っていましたがそんなの関係ありません(笑)

画像



温泉仲間の方でご家族で来られた方もいらっしゃいます。

その中に大胆な女性の方もいらっしゃり、思わずこんな写真も・・・

画像



いずれにしても菅野温泉再開を喜び然別峡露天群を楽しませていただいた思い出に残る日となりました。




■ 「菅野温泉」はこちらです■

この記事へのコメント

  • 露天風呂マニア

    こんばんは~
    懐かしい写真ですね。
    菅野温泉には80年代後半に初めて行きました。
    あの鄙びた雰囲気と混浴が懐かしいです。
    鹿の湯のあの古い脱衣所も懐かしい!!
    2015年09月30日 21:57
  • 温泉マン

    >露天風呂マニアさん、おはようございます。
    昔の菅野はあの鄙びた感じが最高でしたね。
    そして時間もなんとなくゆっくりと流れていた感じがしていました。
    昨年の訪問以来行っていないのでまた訪ねてみたいです。
    2015年10月01日 08:01

この記事へのトラックバック