昔に比べ最近遠方の温泉へ行く機会が減りました。
興味をそそる新しい湯宿ができれば思い切ってでかけてみようと言う気にもなるのですが、最近は休業や廃業のニュースが多く、そして自分自身の体力がなくなったことが遠出しない一番の理由かもしれません。
それでも年に数回は道内の地方へ出張します。
建設関連の仕事で出張することが多いので移動手段は鉄道・バスではなくマイカーが中心です。
先日1泊2日の行程で釧路へ出張しました。
いつもなら釧路市内の温泉を有するホテルもしくは近郊の温泉宿に泊まるのが普通ですが、今回は私が愛する十勝の温泉宿に泊まることにしました。
その理由は宿の設備や泉質より、ご主人との温泉談義が一番の楽しみだからです。
そして翌日近くに訪ねたい場所や温泉があったからです。
翌朝最初に訪ねた場所は崩壊の危機が近づいている「タウシュベツ川橋梁」です。
http://www.kamishihoro.jp/place/00000072
国道沿いにある「タウシュベツ川橋梁展望台」から眺めます。
少しズームアップして撮影してみます。
さらにズームアップしてみると・・・
橋の下に人影が見えます。
橋のすぐ近くまで林道を利用して車で行けますが、そこへ行く林道入口ゲートは施錠されており、一般車は通行禁止になっており、ここを通行するためには事前の許可が必要です。
そのため一般の人は「旧国鉄士幌線 アーチ橋見学ツアー」に参加し訪ねるのが一番です。
http://www.guidecentre.jp/pg273.html
5年前、私もこの早朝ツアーに参加しました。
その日は最高のお天気で風もなく、素晴らしい写真を撮影する事ができました。
このように無風状態での撮影ができるのは早朝ツアーの方が可能性が大きいと聞いています。
崩落ヶ所のないタウシュベツ川橋梁はこんな感じでした。
※2006年発売、浜名啓次郎先生「タウシュベツの四季 DVD」より
タウシュベツ川橋梁の360度映像はこちらを参照願います。
https://kamishihoro.info/vr_detail.php?id=3
タウシュベツ川橋梁は国鉄「士幌線」の鉄路跡です。
士幌線は1939年(昭和14年)11月18日、糠平 - 十勝三股間 (16.9km) が延伸開業し帯広~十勝三股間が全通開通となりました。
その後1955年(昭和30年)8月1日、糠平ダム建設のため士幌線の清水谷 - 糠平 - 幌加 (+2.3km) ルートは変更されダムが完成した昭和31年にはタウシュベツ川橋梁はその使命を終え湛水時湖底に沈むこととなりました。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0047
周辺に多くの廃線跡特に貴重なアーチ橋群が残っておりその美しさに鉄道ファンや土木技術者ばかりでなく多くの一般ファンの方が見学に訪れています。
http://arch-bridge.sakura.ne.jp/index.html
タウシュベツ川橋梁を見学した後、秘湯ファンには外すことのできない人気の温泉に立ち寄って行きたいと思います。
幌加温泉湯元「鹿の谷」さんです。
ここにはもう一軒温泉宿があります。 ※ホロカ温泉さんは現在休業中です。
鹿の谷さんの営業時間は9:00~20:00となっています。
入浴料金は大人500円、小学生200円、幼児は無料となっています。
脱衣室は男女別になっていますが、浴室へ入るとそこは完全に混浴となっています。
先ずは内風呂の様子です。
手前から、ナトリウム泉、鉄鉱泉、カルシウム泉と3つの泉質を楽しむ事ができます。
内風呂の奥に露天風呂へのドアがあります。
ドアを開けるとその先に露天風呂が見えます。
露天風呂入口と露天風呂の距離はこんな感じです。
こちらの露天風呂も混浴です。
それでは失礼して・・・
何度来ても本当に癒される素晴らしい湯です。
さて、ここまで来たら我が家が32年前温泉巡りの際立ち寄っていたカフェを訪ねてみたいと思います。
三股地区にある「三股山荘」さんです。
http://snowpicture2.wixsite.com/mitsumatasansou
女将さんの田中さんと久し振りの再会です。
32年前、我が家はこの地区の林道入口から山中に12km程入った場所にある「岩間温泉」を良く訪ねていました。
岩間温泉を訪ねた後は三股山荘さんに立ち寄りコーヒーを飲んだり食事をしていました。
その三股山荘さんも昨年で開業40周年を迎え、今年6月4日から冬までの間しばらく休業されるとのことです。
岩間温泉への林道も一昨年の集中豪雨の影響により崩壊し現在通行止となっています。
かつてこんな浴槽があり、しかも入浴無料でした。
しかし豪雨により浴槽全体が流失してしまいました。
温泉は入ることができるうちに入浴しておくことが肝要ですね。
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