今までご紹介させていただいた3湯が現在休業で入浴できない状況ですが、今回ご紹介する温泉は絶賛営業中です。
http://www.vill.shimamaki.lg.jp/category/detail.php?category=tourism&content=110
開湯は1976年(S51)です。
モッタ海岸温泉と聞き、多くの温泉ファンが注目されるのがラジウム含有量かと思います。
現在泉質は、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含よう素泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉の10種類に分類されています。
その中で「放射能線」だけが北海道に存在しません。
※島牧村HPでモッタ海岸温泉を天然ラジウム温泉との表記がありますが、これは正しい表記ではありません。また泉質名の「食塩硫化水素泉」も正しくありません。(その理由については以下ブログ内容をご参照願います。
登別国際観光コンベンション協会(旧登別観光協会)HPで登別温泉にラジウム泉があるとなっていますがこれも正しくありません。
http://noboribetsu-spa.jp/footermenu/onsen-history/
放射能線として認定されていませんが温泉分析書上で道内一のラジウム含有量を有するのがここモッタ海岸温泉です。
国道229号に入口を示す看板があります。
ここを左折すると小高い坂の上に温泉施設があります。
こちらが温泉入口になります。
さて、温泉内部の様子は2013年訪問時の写真で紹介させていただきたいと思います。
浴室入口の暖簾です。
温泉分析書です。
ラドン項目欄を拡大してみます。
1.204マッヘ単位/kgとあります。
放射能線として泉質名が付く(療養泉)ためには8.25マッヘ単位/kg以上と鉱泉分析法指針で定められています。
モッタ海岸温泉の正式な泉質名は「ナトリウム-塩化物泉」です。
ちなみに、二股ラジウム温泉の温泉分析書をみてみます。
ラドン含有量は5.80Bq/kgでこれをマッヘに換算すると0.43マッヘ単位/kgとなります。
ただし温泉分析書は源泉に対し行われるものであり、温泉施設周辺の放射線量を計測しているものではありません。
したがって人がその温泉滞在中に影響を受ける放射線量は温泉分析書に掲載されているものが全てとは必ずしも言えません。
その代表的事例が秋田県の玉川温泉です。玉川温泉のラドン含有量は0.76マッヘ単位/kgです。
温泉分析書に記載されている放射線量だけを見れば大きな数値ではありませんが玉川温泉での岩盤浴療養効果については私がご説明するまでもないかと思います。
話しを本題のモッタ海岸温泉に戻します。
こちらが内湯です。
内湯の窓越しに露天風呂と日本海が見えます。
こちらが露天風呂です。
露天風呂で仁王立ちすると、日本海眺望と海からの爽やかな潮風に当たることができます。
「湯けむりの旅北海道」で著者の松田忠徳さんが「好転反応」という言葉を言われています。
好転反応とは、もともとは東洋医学(按摩や鍼)で使われる用語で、治療の過程で一時的に起こる身体反応のことです。
これは湯治をしていると一時的に症状が悪化したのではと勘違いしてしまう反応が起きるのですが、これは症状回復の前兆現象でその後驚くほど症状に良い変化が現れる事を意味します。
また著書の中で、宿のご主人が
「うちで一番効き目があるのが痔ですね」
との言葉もありました。
いずれにしても北海道を代表する名湯に間違いありません。
今後こうした名湯を活用した湯治文化が復活し、健康寿命増進に寄与いただけたら日本の高齢者医療費も少しは減額になるのではと思ったりしています。
■「モッタ海岸温泉」はこちらです。











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