温泉と私 #26 「湯けむりの旅北海道 25/76」  浜益温泉

シリーズでお伝えしている、温泉研究家、松田忠徳氏が1987年に新聞連載記事を単行本にした「湯けむりの旅北海道(76湯)」備忘録25湯目は「浜益温泉」訪問記です。


浜益温泉は国道231号から国道451号を滝川方面へ3.5km程入った地点にあります。

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浜益温泉があるのは現在の石狩市浜益区ですが、2005年10月1日に石狩市と合併前は浜益群浜益村でした。

浜益温泉(浜益村保養センター)としての開業は1988年12月です。
http://ishikari-shakyo.org/care-center/hamamasu-onsen/


今でこそ浜益へのアクセスは札幌、留萌、両方面から簡単に行く事ができますが、かつて札幌方面からは国道231号は送毛地区から険しい砂利道の山道を超えなくては浜益村に行くことはできませんでした。

そして増毛方面からはまだ道路が開通していない時代でした。

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かつての国道231号は冬期間通行止で、1976年(S51)送毛トンネル開通により浜益村へ通年で行く事ができるようになりました。


旧道はトンネル開通後も冬期間を除き通行可能となっています。

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旧道から現道(矢印)を見るとこんな感じです。

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送毛トンネルは山の盤圧により中間付近が横にズレ、安全な走行ができななくなったため2014年(H26)3月に新送毛トンネル開通により、浜益へのアクセスはより安全安心となりました。



増毛~浜益間は1981年(S56)11月に雄冬岬関連のトンネルが貫通しようやく国道231号は全通することとなります。



それまで浜益村の生活圏は石狩管内でありながら、道路が通年で利用できた空知管内滝川市でした。

国道を管理する北海道開発局も石狩管内にある浜益ですが、札幌道路事務所管轄ではなく滝川道路事務所所管となっています。
https://www.hkd.mlit.go.jp/sp/douro_keikaku/kluhh4000000apg8.html


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私は元々道路技術者でしたので、ちょっと拘ってみましたが、温泉ファンの皆さんにはあまり関係ないことですね


話しを本題に戻します。


「湯けむりの旅北海道」の取材は1987年(S62)年1月15日です。

皆さんが知っている現在の浜益温泉の建物になったのは取材の翌年1988年(S63)12月です。


その当時はまだ「浜益村簡易浴場」と呼ばれていた時代です。

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※「湯けむりの旅北海道」より引用



今回、2014年訪問時の写真でご紹介させていただきます。

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こちらが入浴券券売機です。

70才以上の石狩市民のみ 250円で入浴可能です。

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無料休憩室もゆったりしています。

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館内に食堂もあります。

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浴槽は内風呂と露天風呂があります。

露天風呂は夏期限定の営業です。

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内風呂にある小さな浴槽です。

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湯上がりには、浜益名物の「りんごジュース」はいかがでしょうか?

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■「浜益温泉」はこちらです。 ※現在は、石狩市浜益保養センターとして営業

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