当時の北海道はまだまだ未舗装区間や新設道路(バイパス建設含む)が多く舗装業界は元気でした。
また今とは違い建設業を目指す若者も多く存在した時代でした。
今から40年前のことです。
そんな私が「観光」に興味を持ち始めたのはいつ頃からだっただろうと最近振り返っています。
北海道における「建設業」の顧客先(発注元)の多くは官公庁です。
しかし「観光業」の顧客主体は一般民間人です。
ある意味「建設業」と「観光業」は真逆の関係に見えます。
建設業も国民の生活環境向上のためインフラ構築を行います。
しかしその設計を基本的に自分の自由な発想で行うことはできません。
観光業は「旅」を通して国民の余暇向上を図っています。
それには自由で多種多様なアイデアや工夫が施され、利用者を楽しませてくれます。
私が観光業に興味を持ったのはその点からかも知れません。
温泉が大好きな私は、10年前の2008年、札幌国際大学オープンカレッジを受講する機会を得ました。
そのときパネリストとして登壇されていた星野リゾート星野佳路社長のお話を聞き、北海道観光の将来をとても頼もしく感じたのでした。
星野社長のお話で記憶に残っていることが2点あります。
1.「北海道」という地名(名称)が台湾、香港、中国でブランドになっていること。
2.インバウンド及びアウトバウンド増の「鍵」が「LCC」普及にあること。
前者の「北海道」がブランドであることは今でも変わりなく、以前よりもっとその人気が上昇しているかと思います。
そして後者はこのオープンカレッジ当時、国外では多くのLCCが就航していましたが、星野社長の提言通り4年後の2012年3月「Peach Aviation」が国内線就航を始めます。
その後、「ジェットスター・ジャパン」、「エアアジア(バニラ・エア)」など続々とLCC各社が就航となり航空利用事情が大きく変貌を遂げました。
世の中、先見の目を持つ人達のお話はいつ聞いてもわくわく感があります。
時代は少子高齢化社会を迎え、どの業界も人手不足が叫ばれるようになりました。
もちろん私が今まで従事していた建設業界も例外ではありません。
しかし、自分の残り人生を考えた時、元気に行動できるのはあと10年しかないかもしれません。
そう考えた時、私は人生の残りを「観光業」に少し足を踏み入れてみたくなりました。
具体的にはどうするのか?
それは今後のお楽しみということにしたいと思います。
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