思い出の温泉 #5 「玉川温泉」

思い出の温泉5回目は道外の温泉を紹介させていただきます。
それは日本の名湯といわれる「玉川温泉」です。
https://www.tamagawa-onsen.jp/

医学的エビデンスはありませんが「玉川温泉」は多くの方が「癌に効果がある温泉」として末期癌患者が訪れる場所としても知られています。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/210/1199221/index.html



当時、雑誌で「玉川温泉」の存在を知り、どうしても一度訪ねたくなりました。

1995年3月25日、苫小牧→八戸航路を利用し国道46号、田沢湖側から北上したのです。

しかし、国道341号は途中冬期通行止となっていました。

画像


※当時の通行止め地点はこちらです。




この頃、今のようにネット利用による情報収集をすることはできず、我が家の事前調査不足で断念せざるを得ませんでした。


通行止ゲートがあったのが今は廃業となった「新鳩の湯温泉」前でした。

画像



この時の無念感が強く残り玉川温泉訪問願望が今まで以上より強くなり2ヵ月後のゴールデンウィークに再訪することとなりました。

この時は3月と違い国道282号、鹿角市側から南下ルートです。


ゴールデンウィークということもあり駐車場は満車です。

画像


我が家は国道341号沿いの路側空きスペースに駐車し、数百メートル歩くこととなりました。

「玉川温泉」では温泉入浴も良いですが、一番の楽しみは「岩盤浴」です。


あちらこちらに多くの方が岩盤浴をされていらっしゃいます。

普通の温泉地では見ることのないちょっと異様な光景です。

画像



我が家もゴザとミニテントを持参し岩盤浴を楽しませていただきました。

画像



平らな場所で岩盤浴を楽しみたかったのですが、この時はとても混雑していて空いているスペースがなく止む無く少し傾斜した岩場にミニテントを設置しました。

ミニテントを持参したのは5月とは言え玉川温泉周辺は残雪もあり冷たい風が吹いていました。

画像


テントの中で1時間弱ゆっくりと岩盤浴するとほんのりと汗をかくほどでした。


この時は日帰りでの利用で、いずれかの機会に宿泊で訪れたいと考えていました。



それから22年後の2017年6月、私は単独ですが「玉川温泉」を訪れ宿泊する機会を得ました。

画像



夕食は実にシンプルなバイキング形式です。

画像


そうなんです。
ここは一般の温泉宿と違い玉川温泉は料理を楽しむ場所ではなく温泉を活用した療養が主目的なのです。

もしお料理に期待されるのであれば玉川温泉は選択肢から外していただいた方がよろしいかと思います。

※ちなみにグラスが写っていますが、中身は水ではなく秋田の地酒です(笑)


館内の温泉そして岩盤浴施設は撮影禁止となっていますのでHPからご確認願います。
https://www.tamagawa-onsen.jp/about/onsen.html
https://www.tamagawa-onsen.jp/about/ganban.html


宿に到着したその日の夜は、室内岩盤浴と源泉100%の湯をじっくりと堪能させていただきました。

特に源泉100%の湯は入ってしばらくすると体の中で皮膚の薄いデリケートな部分がヒリヒリとし、体全体にキシキシ感が押し寄せてきます。

長湯したくとも長湯できないほど強力な湯の力を感じます。

それはそうですね。

PH値は「1.1」で日本一の強酸性泉ですので・・・
※道内随一の酸性泉である川湯温泉でもPH「1.8」です。


旅の疲れと湯の力もあり夜は熟睡できました。

翌朝は5時に起き、屋外へ岩盤浴に出かけました。


宿から緩やかな坂を登り、遊歩道へと向かいます。

画像



屋外で岩盤浴される場合は、自分自身でゴザと毛布を持参することがベストです。

画像



写真右奥にテントが見えます。
これは玉川温泉が用意している既設の岩盤テントですが、利用時間が9:00~17:00となっており、早朝や夜遅くは利用できません。

画像




したがってそれ以外の場所、と言っても遊歩道を含めその周辺が岩盤浴スポットとなっています。


玉川温泉が癌に効くといわれる所以はここ玉川温泉に世界で2ヶ所しか存在しない「北投石」があるからです。

画像





この日は朝まで雨模様でしたので路面が濡れています。

画像




しかし、遊歩道を進むと路面が乾燥している場所があります。

画像


乾いている場所は地熱によるものです。

この日の朝、岩盤浴をされている方は数名だけでしたので、好きな場所で岩盤浴をさせていただきます。

画像

画像

画像



約1時間ほど、岩盤浴を堪能させていただきました。


私はこの時、1泊2日での利用でしたが長期間湯治されるのであれば私が宿泊した「旅館部(一般宿泊棟)」ではなく「自炊部(湯治棟)」の利用をオススメします。
https://www.tamagawa-onsen.jp/facility/

画像





私が温泉大好き人間だと知っている方から良く聞かれることがあります。

「どこの温泉が一番オススメですか?」

これは大変難しい質問です。

そして私はこう答えます。

「あなたがここは自分に合っていると感じる温泉が一番です」と・・


今はネット社会です。

数ある温泉情報の中から自分が気になった温泉を数多く訪ねていただき自分のお気に入りを見つけていただくことが一番かと思います。

温泉の効果は次の3つと言われています。

1.物理効果(温熱・水圧・浮力)
2.転地効果(心理効果)
3.薬理効果



昔から「病は気から・・・」と言われます。

もしかすると上記に挙げた3つの温泉効果よりプラシーボ効果(偽薬効果)が勝かも知れませんし、実際にそれを物語っていることもあります。

自分自身が一番良いと思える温泉を見つけることが一番の温泉健康法なのかもしれません。




玉川温泉は以前、冬期間は雪上車による湯治客受け入れを行っていましたが、1998年、玉川温泉から800m離れた場所に「新玉川温泉」が開業しました。

国道341号は現在も冬期間一般車は通行止となっていますが、路線バスを利用して「新玉川温泉」へ行く事ができます。
http://www.shintamagawa.jp/



全国にある温泉施設数は約21,000施設と言われ、その中で私が一番お気に入りはここ「玉川温泉」です。


皆さんも是非多くの温泉を訪ねていただき、自分に一番合った最適の温泉と出会えますことを祈念しています。




■「玉川温泉」はこちらです■

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック