1000湯(施設)への道 #1 「東北の旅計画編」

1985年、私はサラリーマン人生に別れを告げ独立起業しました。
その直後精神的ストレスから1ヶ月間入院生活を送ることとなりました。
退院時主治医のアドバイスもあり温泉巡りを始めることになります。

その3年後、1988年から我が家の温泉巡りは本格化することとなりました。

当時北海道にある温泉地全部を家族で巡る決意をしました。

独立起業時はお金もなかったので温泉に宿泊することができず、金曜の夜に自宅を出発し日曜の夜に帰着するという車中泊の温泉巡りでした。

当時は今のようにデジタル写真ではなく銀塩(フィルム)時代であり、訪問日時も定かでないものが数多く存在していました。

北海道の全温泉地巡りも少し一段楽し、2006年6月に過去の温泉巡り備忘録としてこのブログを書き始めました。

現在、巡った温泉施設(重複除く)は道内716ヵ所、道外206ヵ所、合計922ヵ所です。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1NLnf2ujq0yCewGC5l64y1blRF1rYzQP5&usp=sharing




このMAPを改めて見ると、よくぞここまで巡ったものと感心しています。


そして私はこの巡った温泉を整理してみて一つの目標を立てることとなりました。

それは1000湯(施設)への道です。


道内では多くの湯を訪ねていますが、道外はまだまだ未湯が多い状態です。


さて、話は変わりますが、2019年日本人の平均寿命は「男性81歳」、「女性87歳」です。

「平均寿命」に対して「健康寿命」という言葉があります。


「平均寿命」とは、その年に生まれた子ども(0歳児)が何年生きられるかを表した数値です。
「健康寿命」とは、「健康上の問題で、日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。自立して、健康で生きられる期間ということですね。



老後、旅行などを含め自分で自立して行動できる「健康寿命」がとても大切だと思います。

2019年、日本人の健康寿命は「男性72歳」、「女性75歳」です。

66歳になった私で考えてみると、あと6年しかないことになります。

そう考えると元気なうちに1000湯目指し温泉探訪できればと考えています。


今年2021年は結婚40周年で「ルビー婚」だそうです。


もちろん結婚50周年の「金婚式」を夫婦健在で迎えられたらと願っていますが、健康なうちに夫婦思い出温泉巡りをさせていただきます。


その第一弾として「東北温泉湯治旅」を計画しました。

「湯治」という言葉入っているのは、単に温泉に入るのではなく、健康寿命増進効果が期待できる温泉に入ることを意味しています。


今回計画している「東北温泉湯治旅」は3泊4日の予定です。

宿泊は全て温泉です。
そして4日間の旅で日帰りで7ヵ所の温泉に立ち寄り湯も予定してます。

宿泊+日帰り、合計10ヵ所の湯に入る予定ですが、すべてが「源泉100%かけ流し」の湯です。

そしてその10ヵ所は、そもそも「湯治宿」と言われる歴史を有しています。


冒頭書きましたが、私は独立起業がきっかけで精神的ストレスにより1ヶ月入院し、退院時主治医のアドバイスもあり温泉巡りを始めました。

独立起業時、お金もなく、温泉巡りは基本的に車中泊により日帰り温泉の旅でしたが、その後会社も少し軌道に乗り道外の温泉へも出かけられるようになりました。


と言っても今のようにインターネットを活用し温泉情報を簡単に得られる時代ではありませんでした。

一番の情報はテレビの温泉番組でした。

我が家には温泉関連番組を録画したVHSテープが500本以上あります。


テレビで見ていただけでは満足できず、直接その温泉に出かけてみたくなりました。


29年前、家族で長野県にある名湯白骨温泉「泡の湯」を日帰りで訪れました。
https://www.awanoyu-ryokan.com/

19921014_110_白骨温泉泡の湯玄関.jpg


私にはこの「泡の湯」入浴が強烈な印象と今も脳裏に刻まれています。


白濁の硫黄泉は北海道にも数多く存在します。

お湯の色もさることながら温泉へ向かうルート及び温泉全体のロケーションは北海道では見られない光景に感動でした。

実は白骨温泉「泡の湯」へはこの時北海道からマイカーにて訪ねています。
泡の湯立ち寄り前、乗鞍スカイラインで終点まで行きました。
https://norikuradake.jp/info/

119321974951216116627.jpg
※写真に写っている「銀嶺荘」は宿泊施設です。
https://norikura-ginreiso.com/

当時はマイカーで乗鞍スカイライン終点(乗鞍バスターミナル)まで行けましたが現在はマイカー禁止となっています。

乗鞍スカイライン終点乗鞍バスターミナル標高は2,702mです。
http://norikura-bus.com/

ここは日本一高い場所にあるバスターミナルです。
※立山黒部アルペンルートの最高点の室堂バスターミナル標高は2,450mです。
https://www.alpen-route.com/about/

立山黒部アルペンルート図.JPG
※黒部立山アルペンルートHPより引用

ちなみに北海道内最高峰は旭岳の2,291mですのでその頂上より411mも高い場所になります。

この時我が家のマイカーは三菱デリカワゴンで、高度計が付いていました。

この高度計上限値は、日本国内でマイカーで行ける最高点であるここ乗鞍スカイライン終点を想定していたと聞いたことがあります。
ここに着いた時。高度計は振り切れ状態でした。



そしてテレビの温泉番組で全国から注目されている人気温泉が秋田県にあることを知ります。

その温泉は「乳頭温泉郷 鶴の湯」です。
http://www.nyuto-onsenkyo.com/tsurunoyu.html

驚いたのは白濁の混浴露天風呂もそうですがその「歴史」です。

公式HPによると、古くは寛永15年(1638年)に二代目秋田藩主 佐竹義隆公が、寛文1年(1661年)に亀田藩 岩城玄蕃公が鶴の湯に湯治訪れたといわれています。

なんと、383年前のお話です。


一般客相手の湯宿としての記録は元禄時代(1688~1704年)から残っています。



28年前、家族で訪ねてみました。
しかし全国屈指の人気宿のため宿泊することは叶わず日帰り利用となりました。

02_鶴の湯930503.jpg


鶴の湯がある乳頭温泉郷には他に魅力一杯の温泉6湯があることも知ります。
http://www.nyuto-onsenkyo.com/

いつかその全部を巡ってみたいと思っていましたが、4年前私一人ですが実現することができました。
20170622_131_乳頭温泉郷・湯めぐり帖と散策コースガイド.JPG


しかしこの時、カミさんを同行していませでしたので、いつか一緒に宿泊したいと考えていました。

ただ、カミさんは今、一日に多くの湯に入ることを望んでいません。
したがって鶴の湯滞在の1泊2日に入湯温泉郷の鶴の湯以外6湯全てに入ることを考えていません。

それでは6湯のうちどこの湯を訪ねるか考えてみました。

私が4年前に訪ねた経験から「蟹場温泉」の露天風呂がおススメと思いますのでここにしたいと考えています。
http://www.nyuto-onsenkyo.com/ganiba.html

宿泊宿以外の6湯全部を巡る場合、宿泊者限定で購入できる「湯めぐり帖(1800円)」がお得ですが、個別に600円の入浴料を支払うことで利用可能なのでとても有難い限りです。



さて、秋田県に鶴の湯以外に全国的にその名が知られた温泉があります。

それはクチコミで「癌に効く」と言われている「玉川温泉」です。
https://www.tamagawa-onsen.jp/

26年前、家族で日帰り訪問しました。

03_玉川温泉950503_林家テント.jpg


温泉は薬事法の規定により「○○に効く」という表現ができません。

しかし、実際玉川温泉を訪ねると他の温泉地では見かけることない光景を目の当たりにします。

02_玉川温泉950503_岩盤全景.jpg


温泉と言いながら湯に入っているシーンではなく、岩盤の上で多くの方が横になっています。

玉川温泉は今では多くの入浴施設に設置されている「岩盤浴」発祥の地です。

私は4年前一人で玉川温泉に宿泊し、再び天然岩盤浴を体験することができました。

20170623_176_岩盤浴へ-岩盤テントを背景に.JPG


今は玉川温泉内に「屋内岩盤浴」施設ができましたので天候に関係なく利用することが可能になりました。
https://www.tamagawa-onsen.jp/about/ganban.html

この時も玉川温泉に宿泊していませんので今回カミさんと二人で宿泊したいと思います。

こうした訪問で私は東北の温泉の魅力に虜になってしまいました。



北海道と東北を結ぶ航路は当時多く存在していました。

一番利用したのは今も運航している「苫小牧~八戸」航路です。
便数が多いので利用時間帯を選択できる航路です。


今は廃止となった2つの航路も良く利用していました。

その一つが「室蘭→青森」です。

室蘭港を夜出港し青森港に朝到着するので大変便利でした。

そして東北からの帰りに一番利用していたのが「大畑→室蘭」でした。

02_大畑港950505_フェリーターミナル.jpg

03_大畑港950505_車で待機.jpg



今は年齢的なこともあり長距離運転が少し億劫になってきました。

今までの東北旅行はすべてマイカー&フェリーでしたが、次回は鉄道&レンタカーにしたいと思います。


フェリーも各種割引運賃がありますが、鉄道の場合は「えきねっと」と「えきねっと&駅レンタカー」を利用すると大変お得になります。
https://www.eki-net.com/top/index.html


今回、札幌から新函館北斗駅までは「特急北斗」、新函館北斗から盛岡まで「新幹線eチケット」、盛岡駅で駅レンカーを利用予定です。

札幌   →新函館北斗 1名:5,660円(トクダ値40)
新函館北斗→盛岡    1名:6、610円(新幹線eチケット(トク50))

合計:12,270円です。


札幌から盛岡までの格安料金として、シルバーフェリーの「なかよしきっぷ」7,800円があります。
https://www.silverferry.jp/information/attachment/5e00807e-fd28-43e3-bdcc-59240a013c82/%E7%9B%9B%E5%B2%A1%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%88%E3%81%97.pdf

お値段的に大変魅力ですが、札幌駅前バスターミナルを21:00に出発、盛岡駅到着が10:58でその所要時間は13時間58分です。


それに比べ鉄道の場合、札幌駅6:00→新函館北斗駅9:14(乗換)→新函館北斗駅9:35→盛岡駅11:43を利用するとその所要時間は5時間43分です。

今回は時間の有効利用と体への負担を考慮し鉄道を選択しました。

北海道新幹線が開業して今年で5年になります。

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私は新函館北斗駅に5回行っていますが、まだ北海道新幹線に乗車経験がありません。

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一番所要時間が短いのは飛行機の利用ですが、私は基本的に飛行機が嫌いなので今回は鉄道にしたいと思います。


旅の行程表も準備しました。

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旅は実際現地に赴く楽しみもありますが、こうして行程を作成している時間も楽しいですね。

さて、どんな旅になるかとても楽しみです。

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