「九州・四国・中国、夫婦で訪ねる温泉旅」 #9 「山口県 湯田温泉」編

「九州・四国・中国、夫婦で訪ねる温泉旅」、9回目は最後の宿泊先である「山口県 湯田温泉」編をお伝えします。

今宵の宿がある湯田温泉へ向かっているのですがカミさんが

「買ったお土産を自宅に送りたい!」

と言ったので途中のPAに入りスマホでクロネコの営業所を検索すると「山口IC」近くに「ヤマト運輸 山口御堀センター」を発見しましたのでここでお土産荷物を自宅発送したいと思います。

スマホから色々な情報を瞬時に検索できる時代になったものです。




今回カミさんは道の駅や高速SAを含め多くのお土産を購入し、自宅へ送る荷物が120サイズで3箱になりました。

ここで送っておけば明日帰りの飛行機は預ける荷物なしで搭乗できます。
先ずは一安心です。


ここクロネコ営業所から宿泊先宿へ向かう途中に立ち寄り湯させていただきます。

しかしこの日は土曜日の夕方と言うこともあり道路が所々渋滞気味です。

向かう先は「おんせんの森」です。
https://onsen-mori.com/

■「ヤマト運輸 山口御堀センター」→「おんせんの森」の走行ルートです。

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土曜日の夕方ということもありとても混雑しています。

しかし、この機を逃すと入浴できませんので立ち寄りします。

通算980湯(施設)です。

湯から上がりもう1ヵ所立ち寄りたいと思います。

同じく湯田温泉にある「清水湯」です。


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通算981湯(施設)となりました。

時刻は18:20を過ぎました。

今宵の宿泊先である宿へ向かいます。

「湯田温泉 松田屋ホテル」です。
https://www.matsudayahotel.co.jp/

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大変歴史と格式のある温泉宿で1泊2食付でお一人3万円近い、いわゆる高級旅館です。

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私が敬愛する温泉ビューティ研究家である「石井宏子」先生の著書でも紹介されている有名宿です。

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チェックインすると仲居さんがお部屋へと案内してくれます。

コロナ禍となり多くの温泉宿ではお客さんと宿従業員の方ができるだけ接触しない方法が選択されていますが、こうした高級温泉旅館ではそのサービスが継続されているようです。

仲居さんがお部屋で「抹茶」のサービスがあります。

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また、フロントでチェックイン時タブレットPCが貸与されます。

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こうしたIT機器を使いこなせる人は良いですが、使えない方へのサービスがどうなっているのかがとても気になります。

私も過去に日本国内で大変著名な高級温泉旅館に宿泊経験がありますが、真のホスピタリティって最新デジタル情報の提供よりも時間と手間のかかるアナログサービスではと感じています。

星野リゾート、特に「界」が人気なのはこの点ではと私は分析しています。
https://www.hoshinoresorts.com/brand/kai/

客室内冷蔵庫に缶ビールや缶コーラがあり、それは無料で飲めると仲居さんから説明がありましが、これもちょっと時代錯誤感が否めません。

つまり、高級旅館では冷蔵庫内のものが無料で飲めるという事よりも、お客様が好む飲み物がどうすれば入手できるかの方が重要と私は感じます。


それでは夕食をいただきます。

夕食は夕食会場になります。

部屋食でないことは事前にわかっていましたが、こうした高級旅館で個室ではなく食堂で他の宿泊者と一緒とは少々驚きです。

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昨年、結婚40周年記念で宿泊した道東の名湯「湯宿だいいち」では特別なお祝いごとがあるなしに関係なく宿泊プランによって個室利用となる点と大違いです。
https://onsenmanhokkaido.seesaa.net/article/202111article_4.html

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湯宿だいいちの宿泊料金は一人20,000円以下でした。

松田屋ホテルの夕食メニューはこんな感じです。

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先ずはお飲み物の注文ですね。

山口県と言えばこのお酒は外せませんね。

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お値段も良いですが、とても美味しくいただきました。

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山口県のこの時期の旬と言えば「ふぐ(フク)」のフルコースでがカミさんはそれほど「ふぐ」が好みではないので今回は料理長特選の懐石料理にさせていただきました。

それでも懐石料理の中に「河豚刺し」「河豚鍋」があったのが嬉しかったです。

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これらを肴に呑んでいるとお酒が進みますね。

ということでこちらを追加です。

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お料理の中で特に感動したものはなく、デザートをいただきます。

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食事を終え、部屋に戻り休息します。

宿の温泉に明朝入ることにします。

朝6時15分過ぎ、「松田屋ホテル」名物である家族湯「維新の湯」に入らせていただきます。

空き状況はチェックイン時に貸与いただいたタブレット端末で確認できます。

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タブレットで空いていることが確認できたのでカミさんと二人で家族湯「維新の湯」へ向かいます。



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何といってもこの「維新の湯」の歴史が驚きの湯なのです。
通算982湯(施設)です。

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ここは予約制ではなく空いていれば宿泊者はいつでも入浴可能です。

デジタル技術の活用はこうした場合確かに便利です。

しかし、タブレット端末を操作できない方にとっては事前予約で「家族湯」を利用できた方が便利ですね。

例えば深夜0時までは事前予約制でその後は空き状況によって自由利用というのもアリではと感じました。

何度も言いますが、お客様へのサービスは「デジタル」ではなく「アナログ」が基本と私は思っています。

館内を少し散策します。

「維新資料室」があります。

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ただただ歴史の深さを感じずにはいられません。
しかし、正直な感想として何度でも見たいとは思いませんが・・・

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廊下にも歴史的資料が沢山展示されています。

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宿の浴場にも入っていきたいと思います。

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露天風呂に入っていると道路に近いこともあって車の走行音が聞こえます。

ここ松田屋ホテルはその昔は閑静な場所だったのでしょうが、今は市街地の真っただ中にあります。



これも致し方ないですね。

宿の温泉詳細については下記公式HPを参照願います。
https://www.matsudayahotel.co.jp/hotspring/

宿の周辺を少し散策してみます。

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宿の前はバス通りの幹線道路になっています。

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宿の裏手が駐車場になっています。

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駐車場にこんな像がありました。

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さて、宿に戻り朝食をいただきます。

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久し振りに歴史ある高級旅館に宿泊し、宿のホスピタリティについて色々と感じさせていただくことができました。

さてこの日は福岡空港へ戻りレンタカーを返却して北海道へ帰ります。

時間に余裕を持つためにも少し早めにチェックアウトしたいと思います。

チェックアウト時、次回(1年以内)宿泊時に利用でできる割引券(一人3000円分)をいただきました。

できれば割引券よりも何か松田屋ホテルのオリジナルグッズをいただいた方が正直嬉しかったです。


次回は「九州・四国・中国、夫婦で訪ねる温泉旅」、10回目として「山口県 湯田温泉→福岡空港」編をお伝えします。






前回「石船温泉」の温泉分析書に関してクイズを出させていただきました。
ここでその解答をさせていただきます。

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石船温泉は「泉質名の付かない温泉」です。


「泉質名の付かない温泉」とは「温泉」としての条件を満たしていますが「療養泉」の条件は満たしていないという温泉です。

先ず、温泉として認定される条件は次の表1に該当するものをいいます。

温泉の定義 [温泉の保護と利用]_ページ_1-T.jpg



そして療養泉としての条件は表2に該当するものをいいます。

温泉の定義 [温泉の保護と利用]_ページ_2-T.jpg


先ず石船温泉の温泉分析書と前掲の表1を比較してみます。

1.温度面では源泉温度が20.4℃で25度以上ないため温度面で温泉とは認められません。

次に2.物質面で見てみると以下の2項目がクリアしています。

 ・ふっ素イオン(フッ化物イオン) 2.1mgあります。
  温泉となる条件の2mgをクリアしています。

 ・メタ珪酸が84.4mgあります。
  温泉となる条件の50mgをクリアしています。


物質面ではどれか1つ該当していれば温泉と認めれらるのですが、石船温泉では2つの物質含有量がクリアされています。

これにより、石船温泉は「天然温泉」としての条件をクリアしていることになります。


次に「泉質名」が付くためには、表2の療養泉の条件を満たしていなければならないのですが、残念ながらどの項目もクリアしていないため「療養泉」とは認められません。

従って泉質名が付かず、「禁忌症」の表記はありますが「適応症」の表記がなされません。





皆さん、いかがでしたでしょうか?

こうした「泉質」に詳しくなってみたい方は是非温泉ソムリエ資格を取得してみませんか?

ご興味のおある方は下記温泉ソムリエ公式サイトをご参照願います。
https://onsen-s.com/

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