温泉廃業跡、2回目は新見温泉「新見本館&新見温泉ホテル」をお伝えします。
北海道蘭越町はカントリーサインにも見られる通り多くの「温泉」施設がある町です。
単に「温泉」が多いだけでなく北海道を代表する名湯・秘湯が多く存在する町です。
また蘭越町は「SLニセコ号」が運行した終着駅でもありました。
売店に素敵なアデンダントさんがいらっしゃれば購買意欲数倍ですね。
温泉に関してはここ十数年の間に多くの湯が廃業となってしまいました。
・富士観光ホテル 2003年3月廃業
・百壽温泉 2007年春?廃業 ※近日、当ブログで紹介予定
・チセハウス 2009年9月廃業 ※前回紹介
・ニセコ薬師温泉 2014年5月廃業 ※近日、当ブログで紹介予定
・新見温泉ホテル 2016年3月廃業 ※今回紹介
・新見本館 2017年6月廃業 ※今回紹介
・鯉川温泉旅館 2018年3月廃業
もっと古く(昭和初期)には・・・
※以下、ニセコ町史、蘭越町史より引用
・「青山温泉不老閣」
・「紅葉谷温泉旅館」
もありました。
「紅葉谷温泉旅館」は その後「ホテルあしりニセコ」そして現在は「鶴雅別荘杢の抄」として営業しています。
この中で「新見本館」は何度も訪ねたお気に入りの湯でした。
しかし、現状は温泉の建物自体が撤去されています。
新見本館には「第1浴場」と「第2浴場」の2ヶ所がありました。
どちらも素晴らしい湯でしたが、特に露天風呂がある「第2浴場」は大好きでした。
紅葉や冬の積雪時、露天風呂の眺めは最高でした。
こちらは「第2浴場」の内風呂です。
台形型の浴槽が特徴です。
こちらは「第2浴場」の露天風呂です。
かつての「第2浴場」内風呂・露天風呂もこんな感じになっています。
現在の様子については下記360度動画でご確認願います。
※画面スワイプにより画面を360度回転することができます。
さて、新見温泉と言えばどちらかいうと新見本館の方が有名ですが、隣接して「新見温泉ホテル」がありました。
紅葉シーズンの露天風呂が最高でした。
新見温泉ホテル跡の現状を以下の360度動画でご参照願います。
道道66号岩内洞爺線を雪秩父からニセコ・蘭越方面へ坂を下るとこちらの案内標識があります。
新見本館が廃業してから5年が過ぎましたが、未だに「新見温泉」の文字が残されています。
廃業を知らない人がこの案内を見て「新見温泉」に期待し向かわれる方がいるかも知れません。
もしこの標識を見て現地で温泉が営業していないことを知ると蘭越町に対するイメージはプラスの方向には働かないと感じます。
些細な事かも知れませんは観光情報はこうした地味な案内標識も重要です。
こうした案内標識は道路管理者が設置・管理することになっています。
ここは道道岩内洞爺線ですので北海道小樽建設管理部蘭越出張所の管理になります。
できれば現状に即した案内に対応いただけましたら幸いです。
蘭越町以外にも道内でここ数年間で多くの名湯・秘湯が廃業した町があります。
・七飯町
・岩内町
・岩見沢市(北村、栗沢合併後含む)
etc...
私はこうした北海道の貴重な財産である「温泉」を国を挙げて利用促進していただきたいと思っています。
環境省が提言している「新・湯治」をもっともっと推進いただけたらと思っています。
https://www.env.go.jp/nature/onsen/spa/index.html
次回は日本三大秘湯の一つ「ニセコ薬師温泉」跡についてお伝えしたいと思います。
※日本三大秘湯とは、北海道のニセコ薬師温泉、青森県の谷地温泉、徳島県の祖谷温泉です。
この記事へのコメント
なかやん
48年前に新婚旅行で宿泊したので、もう一度出かけてみたいと思っていました。本当に残念ですね。