「懐かしの温泉を振り返る」2回目は「岩間温泉」をお伝えします。
「岩間温泉」は北海道十勝管内東大雪にある「野湯」です。
「岩間温泉」の場所はこちらです。
「岩間温泉」は「大雪山国立公園」内にあります。
https://www.env.go.jp/park/common/data/05_daisetsu_map_j.pdf
国立公園内に於いて人工構造物の設置は特別な許可がない限り原則禁止です。
それなのにここにこうした湯舟があったのは、かつて北海道では営林事業が盛んで木材運搬のため林道が整備されていました。
私が知るところによれば、この湯舟は山中の営林作業をする方々への癒しの場所として営林署関係者の方が設置されたと聞いています。
今のようにネット情報がない時代、私はこうした野湯について温泉情報に関する雑誌から得てました。
その代表格が「BIG RUN北海道」でした。
私は1992年7月初訪しました。
当時の訪問ルートは以下の通りです。
国道273号をぬかびら源泉郷方面から北上し三股橋手前を左折します。
※訪問当時のルートで、現在はこのルートでは岩間温泉に行けないと聞いています。
左折後、入林届の場所があります。
入林届は必ず提出しましょう。万が一遭難した場合、その探索に役立ちます。
入林名簿に記述したら先へ進みます。
ここから岩間温泉までは約12kmの距離です。
途中、川を渡る場所があります。
4駆の車であればこの水位であれば問題なく渡れますが、増水時は注意が必要です。
川を渡り300m少々進行すると車を止める場所があります。
※この写真は浴槽側から撮影しています。
駐車場から見た岩間温泉浴槽の状況です。
それでは入湯させていただきます。
何とも素晴らしいの一言です。
メイン浴槽の湯色は白濁していますが、本当に新鮮な湯は無色透明です。
これは直前に入浴された方が一旦湯を抜き新しい湯に入れ替えていただいたためです。
これは大変貴重な経験です。
メインの浴槽に加え周辺にいくつかの湯舟がありました。
この頃が岩間温泉の「黄金期」といって良いかも知れません。
しかし、こんな至福の湯に試練が訪れます。
2016年8月末、十勝豪雨の影響で十勝管内に甚大な被害があり「岩間温泉」の湯舟は流失してしまいました。
「岩間温泉」は前述した通り「大雪山国立公園」内にあり「自然公園法」により人工的に手を加えることが厳しく制限されています。
https://www.env.go.jp/content/000062513.pdf
したがって今後かつての湯舟を復活することは絶望的と思います。
1992年9月に訪問した時の写真です。
当時ディズニーランドではパーク内で影撮影した写真をパーク内DPEにお願いするとミッキーとのコラボ写真がいただけました。
岩間温泉入湯2週間後にディズニーランドを訪問した際、パーク内でDPEをお願いしたのでこれが残されたいたと思います。
「岩間温泉」に入浴できたことは我が家にとってとても幸せな時間でした。
SNS情報によれば岩間温泉では今も温泉が湧出していますが、アクセスルートも昔と違い、湯舟もないため入浴することは困難とのことです。
今後、こうした野湯復活はとても厳しい現にあると痛感しています。
「行ける時に行く」・・・これが鉄則かと思います。
この記事へのコメント
シロクマ
温泉マン
コメントありがとうございます。
お会いしていたかもしれないのですね。失礼いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。