懐かしの温泉を振り返る、3回目は道東中標津町にあった野湯「からまつの湯」を紹介させていただきます。
文章が過去形になっているのは現在その湯舟が撤去され存在しないからです。
「からまつの湯」があった場所はこちらです。
※GoogleMAP上にも温泉の存在は消されています。
地元有志の方々のおかげで24時間無料で入浴できたこの野湯はどうして消滅してしまったのでしょうか?
それは2021年11月26日に入浴事故が発生し死亡者が出たからです。
※詳細については下記ブログ「ハンター日記」さんの記事をご参照願います。
https://tiotrinitatis.com/hunter/karamatsu_jan22
この事故を受け同地区がある国有林を管理する北海道森林管理局 根釧東部森林管理署は湯への立ち入りを禁止し、その後施設閉鎖(撤去)となってしまいました。
亡くなられた方には衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
それでは在りし日の「からまつの湯」を備忘録として紹介させていただきます。
※写真は2013年10月訪問時のものです。
こちらが「からまつの湯」入口になります。
こちらが脱衣室です。
そしてこちらが源泉槽です。(源泉湯溜まりで浴槽ではありません)
温度を計ってみます。
81.4度です。
それでは入浴させていただきます。
こちらの浴槽の温度を計ってみます。
41.3度です。
何とも最高の気分です。
2017年2月に再訪しています。
この地区にも雪が降りますがそれほど多くはありませんが、強風に注意が必要です。
前回までは露天風呂が一ヵ所のみだったため、女性や家族連れが入浴しずらかったのですが、今回の訪問時に源泉槽を挟んだ場所にもう一ヵ所浴槽ができていました。
これで女性や家族連れも安心して入浴できるようになりました。
さらに夜間照明用に、車のシガーソケット対応の照明装置まで用意されていました。
何とも至れり尽くせりの無料露天風呂でした。
2016年夏の洪水で浴槽が流された時も、地元有志の方々によりいち早く復旧されました。
ここを訪れる方のマナーは大変良く、これまで特段の事故や事件はありませんでした。
前述の入浴事故の件ですが、来訪者が高温の浴槽に落ち大やけどを負い。その後近郊の病院で治療を受けるもその後亡くなったという話です。
一般的にこうした野湯に来た場合、先ずは浴槽に手を入れその湯温を確認するのが一般的です。
万が一、足を滑らせ湯舟に落ち、その時の湯が高温であったなら、すぐ隣の川へ飛び込み患部を冷やすことが一番です。
事故の経緯に関する詳細は報告されていないため不明ですが、何とも残念な事故でなりません。
今後こうした野湯で事故が発生した場合、「閉鎖」「撤去」の措置が講じられることと思います。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/817119
そうならない為にも利用する方々の細心の注意が不可欠であると感じています。
この記事へのコメント
シロクマ
温泉マン
本当に残念な結果になってしまいました。