懐かしの温泉を振り返る7回目は夕張市にあり、温泉ファンから「日吉温泉」と呼ばれていた野湯をお伝えします。
夕張市にある温泉と言えば「ユーパロの湯」を思い出される方も多いかと思います。
「ユーパロの湯」は1996年12月開業しました。
私が訪ねたのはその11年後である2007年7月17日でした。
温泉浴槽も大変快適でした。
そして館内にはレストランもあり私にとってとても快適な温泉施設でした。
2008年、この「ユーパロの湯」の源泉がある場所付近に突如「野湯」が誕生します。
この野湯がある場所(地名)が夕張市日吉にあったことから温泉仲間で「日吉温泉」と呼ばれていました。
ネットでこの情報が拡散され多くの方が来られるようになりました。
しかしここへの道が狭小のため夕張市は車の通行を禁止しました。
しかし野湯ファンは通行止手前に車を止め、徒歩にて「日吉温泉」を目指しました。
その距離は数kmで所要時間は1時間に満たない時間でした。
当時その場所が明らかにされていませんでしたが今はもう浴槽も撤去され入浴できない状態にありますのでお知らせいたします。
残念ながら「ユーパロの湯」は不採算のため2010年12月に閉館してしまいました。
その後2013年1月、新しい指定管理者が「夕鹿の湯」としてリニューアルオープンとなりました。
しかし2年後、同施設は改修工事を理由に2015年2月9日(月)~4月17日(金)の約2ヶ月を休業予定としていました。
しかし・・、休業期間を過ぎても、再開しませんでした。
その最中、指定管理者であった「夕鹿の湯」から
近郊にある無料の露天風呂が「夕鹿の湯」の営業を圧迫していると夕張市に対し猛烈な抗議があったと聞いています。
近郊にある無料露天風呂とは「日吉の湯」を指しています。
結果として「日吉の湯」は撤去されましたが「夕鹿の湯」は再会されず仕舞でした。
果たして「日吉の湯」の存在が「夕鹿の湯」の営業を圧迫していていたのでしょうか。
私の考えは「No!!」です。
例えば十勝然別峡に名湯「かんの温泉」があり、その近郊に「然別峡露天風呂群」があります。
かんの温泉の経営者はこの「然別峡露天風呂群」が、かんの温泉の経営を圧迫しているとの話を聞いたことがありません。
むしろ、「然別峡露天風呂群」を宿泊及び日帰り利用客に告知し、かんの温泉の魅力コンテンツとしてきました。
温泉もそうですが、私が応援するローカル線も同様です。
地域にある魅力的コンテンツを上手く利用しない手はありません。
相手を批判することは逆に言えば自分自身を否定される要因にもなります。
その辺のことを理解し地域活性化を考えなければ間違がった方向性に進まざるを得ません。
それは綺麗な「言葉」ではなく、地域に住む住民の切実な「言葉」としてい受け止めることが肝要と考えます。
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